焙煎機の主な機構を紹介します。
本格的な焙煎機には、しっかりとした排気装置が備わっています。この点が私の自宅にある小型焙煎機との大きな違いです。排気が不十分だと釜の中に煙が籠ってしまい、豆が燻されたような感じになってしまいます。写真は、排気の切替レバーで、焙煎中は「排気」のほうに、豆を取り出したら「冷却」のほうに切り替えます。
ダンパーの目盛り。ダンパーは排気の量を調整する弁です。焙煎の初期段階では、釜の中の温度を高めに維持するためにダンパーを閉め気味にします。1ハゼ→2ハゼと焙煎が進むと豆から大量の煙が出るので、ダンパーを開けて積極的に排気します。
電源スイッチ。左側が釜の回転のスイッチ、右側が冷却装置の撹拌のスイッチ。
火加減(ガス圧の調整)はこの黒いコックで行います。この釜は火が直接釜に当たる直火式です。
煎り止め(焙煎終了)の時に、この黒いレバーで釜の下部の蓋をあけて豆を取り出します。いちばん緊張する瞬間です。
この焙煎機は釜の前面に小窓が開いていて豆の様子が常時見えるので、焙煎の進行具合がとてもよく分かります。
焙煎機の基本的な仕組みについて、このサイトに分かりやすい解説の載っています(→こちら)。
ちなみに、下の3点は自宅にある小型焙煎機です。排気機構がないのを補うために、焙煎前に(お米を研ぐように)豆を洗って、チャフ(豆の表面の薄皮)をしっかり取り除いています。本格的な焙煎機がほしいですが、今の住宅事情では難しいです。
はじめまして。niagaraさんのblogの方でよくコメントさせて頂いている者です。僕はユニオンの穴なしサンプルロースターにて焙煎しているのですが、全く業務用の焙煎機には触った事は無く、このように細かい機構まで書いて下さっていて、大変参考になります。僕もフジローヤルの焙煎機解放デーに行ってみようかなと思っているので、また情報が有れば教えて下さい。
コメントをありがとうございます。私も、ワイルド珈琲のオリジナル焙煎機の前は、ユニオンの穴なしを使っていました。穴なしだとどうしても燻された感じになってしまいますね。半年くらい前から業務用焙煎機を使わせてもらえるようになりましたが、豆がふっくらと仕上がる感じがします。