60日間の試用期間があるので、Appleが提供するクラウドのサービスmoble meを試してみました。
当たり前のことではありますが、Mac・iPod touch・iPhoneとの親和性は高く、メール、カレンダー、連絡先などのデータがプッシュ技術によって、わずかなタイムラグだけで同期されます。iDiskというサーバー上の領域をMac、iPod touchやiPhoneからローカルディスクのような感覚で使えます。また、Publicフォルダを他の人に公開することや、こんなふうにGalleryを公開することもできます。いちばん安心を感じたのは「iPhoneを探す」機能です。iPhoneやiPod touchは個人情報の塊なので落としたら大変なことになりますが、Macから「リモートワイプ」で工場出荷状態にリセットできます。
ただし、年間9,800円は、クラウド・コンピューティングのサービス価格としては高いような気がします。試用期間が終わる60日後に、正式に申込むかどうかはまだ分かりません。
レンタルサーバーをクラウド的に使ってみる
なんでも自前派の私は、自分で借りているレンタルサーバーもクラウド的に使ってみたくなりました。
まず、一般公開しているサイトやブログのフォルダとは別のフォルダをこの方法(ベーシック認証)でアクセス制限します。「.htaccess」を使うといろいろなアクセス制限ができます。パスワードは暗号化されて保存されているので、盗まれるリスクはありません。
そのうえで、まず簡単なBBSを作ってみました。これを使うと、自宅からも出先のiPod touchからも、ちょっとしたメモを書くことができます。
GoogleのクラウドサービスはやっぱりGoogle Chromeで
Googleのクラウドサービスは多彩で、よく考えて作られているのでたしかに使いやすいです。Googleのサービスだけで大抵のことは処理できてしまいそうです。これらは、Google Chromeで閲覧するのがやっぱりいいですね。問題は、Googleがサーバーにアップした個人情報をきちんと守ってくれるかですが……
カレンダーを同期させる
スケジュール管理は仕事でもプライベートでもとても重要ですが、私は、仕事のスケジュール管理は会社のグループウェアのカレンダー機能で、プライベートなスケジュール管理はiCalでしてきました。どちらもそれなりに満足して使っていたのですが、クラウド・コンピューティングも体験してみたくなって、Googleカレンダーを並行して使い始めました。
同じスケヂュールを2つのカレンダーに書くのは面倒なので、相互に同期できないかと調べてみると、GoogleカレンダーからiCalへはこの方法で同期できることが分かりました。でも、iCalからGoogleカレンダーへの同期はできないようです。一方、iPod touchのカレンダーとGoogleカレンダーの同期はこの方法でできるのですが、これもiPod touch→Googleカレンダーの一方向のみです。
ということは、スケジュールはまずGoogleカレンダーに書いて、それにiCalとiPod touchのカレンダーを同期させていくしかないようですが、それだと、iPod touchのカレンダーに書き加えたスケジュールがGoogleカレンダーに反映されません。うまく3つを相互に同期できないか、もう少し調べてみます。
クラウド・コンピューティング
ITの潮流は急速にクラウド・コンピューティングに向かっているようですが、私自身は自分の大事な情報を「雲」の向こうのどこかにあるサーバー(の運営会社)に任せてしまうことに強い不安を感じます。もともとなんでも自前主義なので、人の作った環境をそのまま利用するのは面白くないのです。ただ、そろそろ歳も歳なので、新しい技術をいちから勉強するパワーがなくなりつつありますが……
とりあえずクラウドを少しずつ試してみて、潮流は本当にクラウドに向かうのか、自分はそれに乗るべきかどうかを見極めたいと思います。