「こだまでしょうか」

ACジャパンのCMの頻度があまりに多すぎると雑感を書きました(→こちら)。そう感じている人が多いのは確かだと思いますが、逆にこのCMがきっかけで金子みすゞの「こだまでしょうか」という詩が注目を集めています。この詩が掲載されている詩集「わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集」の注文が殺到しているようです。金子みすゞと言えば、私は「大漁」という詩が好きで、松たか子が金子役を演じたテレビドラマ「明るいほうへ 明るいほうへ」(2001年にTBS系列で放映)がとても印象的でした。
同じものを見ても、人によって受け止め方が大きく違うことを改めて感じました。

ACジャパンのCMについて

ACジャパン(旧公共広告機構)が制作したCMはいい内容のものがありますが、それにしても、震災以後あまりに頻繁に流れ過ぎると感じていました。
頻繁に流れる理由は、ほとんどのスポンサーがCMを自粛しているので、その代わりにACジャパンのCMが流されているからです。これに対して視聴者から抗議の声が殺到していて、ACジャパンは謝罪文を発表しました(→こちら)。
でも、安易なCM差し替えで空白時間を埋めている民放各社のほうこそ避難されるべきではないでしょうか。CM枠にはCMを流さなければならないというのは、硬直的な考え方のように思います。

畠山重篤さん無事!

地震発生以来、気仙沼で牡蠣の養殖をしている畠山重篤さんのことが気になっていました。畠山さんは「森は海の恋人」をキャッチフレーズに、気仙沼湾に注ぎ込んでいる大川の水源地の室根山に植林活動をしています(→活動の概要はこちら、活動の原点とも言える畠山さんの著作はこちら)。私も何度か気仙沼にインタビューに行きました。
今日見つけたこのサイトの情報によると無事のようです。
ただ、畠山さんのお母さんが亡くなられたようです。
謹んでお悔やみ申しあげます。

慎重=隠蔽

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110319ddm012040016000c.html
この映像が有効に活用されていれば、国民は事態を客観的に把握できたし、もっと効果的な対策が講じられたかも……

計画停電のグループ分けの情報について

東京電力が3月13日に発表した計画停電のグループ分けの資料は、ほとんど社内資料そのままだったので、自分の家はどのグループなのかよく分かりませんでした。一週間たった今でも、いまだにグループが分からない人が私の周りにいます。
資料というのは、伝えるべき内容が誰が見ても明解に分かるように編集されていないと、なんの役にも立ちません。誤解から混乱が生じるおそれもあります。東京電力はなにも顧客のことを考えていないのだと、今回の発表の仕方でよくわかりました。
なお、このサイトで検索すれば、一目瞭然です。

第三者機関の立ち合いを

通常の会社の業務でも、事後に第三者による監査が行われます。
今回の福島第一原発のように深刻な影響が広範に及ぶ可能性がある事態においては、事後ではなく、作業が行われている現場に第三者が立ち会うことが必要だと感じました。