ムカッ!ときたポスター

郵便局の店頭でこのポスターを見て、けっこうムカッ!ときました。
「手紙に託すみんなの思い、ルールを守って届けよう。」
これは「みんなの思い」ではなく、信書の配達を独占したいという「郵便局の思い」ではないのでしょうか?
現在の法律では、信書に該当する文書は、郵便事業株式会社と信書便事業者だけが配達できると定められています。ただし、法律が「あまねく公平な提供」を求めていることなどが障壁になって、民間事業者が許可を得て信書便事業者に参入するのはかなり難しいようです(現在、一般信書便事業者はゼロ、特定信書便事業者は346)。その一方で、郵便局では過失や故意による郵便事故が多発しているので、個人的には、信書に該当するような重要な文書の配達は郵便局に任せるよりも、ヤマト運輸などの民間事業者に任せるほうがずっと安心だと感じています。現行の郵便法や信書便法は、郵便局の既得権益を守るために、そういう国民のニーズを踏みにじっている悪法だと思います。
私に言わせれば、現在の郵便局のように事故が多発している事業者こそ、その改善策が効果をあげるまで信書の配達を禁止すべきです。

原子力発電所の今後について

まだ事態が進行中なので、あくまでも現時点におけるものですが、私の個人的な認識と意見を書きます。
◎原子力発電所に対する基本的認識

  1. 原子力発電所の安全性はたくさんの仮定のうえに成り立っており、その仮定のいくつかが崩れたら安全ではなくなる。
  2. 原子力発電所の安全性は動的に維持し続けなければならない性格のものなので、電力等の供給が止まれば維持できなくなる。
  3. ひとたび原子力発電所で事故が発生したら、制御不能に陥り、放射線被害が広範に及ぶリスクが高い。
  4. 原子炉自体は放射能の汚染されているので、これを安全に廃炉にするのは技術的に難しい。

◎今後の方針

  1. 福島第一原子力発電所にかぎらず日本中の原子力発電所の操業を速やかに停止し、原子炉を安全に廃炉にする方法の確立を急ぐ。
  2. 操業停止までの間に別の原子力発電所でも事故が発生するリスクがあるので、今回の事故の経験を踏まえたコンティンジェンシープランを早急に策定し徹底する。
  3. エネルギー消費が少ない産業構造やライフスタイルを浸透させることにより、原子力発電所がなくても、さらには化石燃料の消費量を相当抑えても成り立つような社会を目指す。
  4. 量的な経済成長至上主義を改めて、GDPに代わる質的な経済指標を経済運営のターゲットに採用する。
  5. 上記3.の成果がある程度あがったならば、それを世界に向けて提案する。

民主化は実現するのか?

中東で今起きている民主化運動が、結局、軍や前政権にいた人物が代わりの権力者になるだけで終わってしまわないかと……、危惧しています。
今こそ、新しい発想が求められているのだと思います。

教育について

かなり昔のことを急に思い出したので、忘れないうちに書いておきます。
この3月に大学を卒業する上の子がまだ中学生だった時のことです。学校の運動会で「こんなことを子供にさせないでくれ!」と思ったことがあります。

それは、学年全員が一糸乱れずに行うマスゲームでした。


これからの時代に必要な協調とは、みんなが同じ考え方や行動をすることではなく、一人ひとりの違いを認め合いつつ、それらを組み合わせてなんらかの成果をあげることだと思います。たとえば、ジャズのインタープレイのように。

ジャスミン革命について

インターネットは、耕作・火薬・羅針盤・活版印刷・内燃機関・集積回路などの発明に匹敵する、あるいはそれ以上の発明だと考えられますが、そのインパクトの全容が明らかになるまでにはもう少し時間がかかりそうです。ただ、夜明けが近いことを感じさせる出来事が起こり始めています。
CNNの記事とビデオ(2011年1月15日)
Forbes.comの記事(2011年1月15日)
ジャスミン革命について(Wikipedia)。
チュニジアについて(Wikipedia)。
次は中国でしょうか?

平和に対する考え方

アメリカの銃規制についてのエリトリで、「平和に対する考え方」ということを書きました。私はこう考えます。
「やられたら同じようにやり返す」のでは、子供の喧嘩と同じです。こういう場合の大人の対処方法は、

  1. まず、降りかかってくる火の粉から身を守る。
  2. 調整によって争いの原因を取り除く。
  3. 必要ならば、他の利害関係者や第三者に調整の場に加わってもらう。

以前にも書きましたが、人が人を殺すための「兵器」や「武器」に対する新しい概念である「平器」を開発することが必要です。

アメリカの銃規制について

Constitution of the United States of America, the Second Amendment
A well regulated militia, being necessary to the security of a free state, the right of the people to keep and bear arms, shall not be infringed.

アメリカ合衆国憲法 修正第2条
規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを侵してはならない。(訳はWikipediaより)

平和に対する考え方が根本的に間違っており、このような悪法を持っているアメリカには、世界の平和について語る資格はない。

組織の健全性について思うこと

WikiLeaksのことがマスコミなどで大きく取り上げられたいますが、WikiLeaksの活動の是非についての意見はひとまず置いておいて、少し違う観点から、私の意見を書いてみたいと思います。
情報をリークされて困るということは、基本的にその組織のどこかに本質的な「悪」が存在するからだと思っています。
目的・目標・手段・経過・結果のすべてをオープンにして、バザール方式で、みんなで寄ってたかって進めるのが、これからの物事の進め方だと、今回の件でさらに確信を深めました。どれだけオープンかということが、健全性の重要な尺度だと思います。

出版の動機が見え見え

以前は会社がすぐ近くにあったし、仕事上必要だったので、ほぼ毎日三省堂書店の神保町本店の売り場を歩きまわっていましたが、このところずっとご無沙汰していました。久々に行ってみると、やはり企画性のある売り場づくりの点で、他の書店とは一味違うと感じました。
でも、有名人がぞくぞくと本を出版していて、サイン会の予定がぎっしり貼ってあるのを見ると、出版会社も著者もあわよくば「一攫千金」を目論んでいるのが見え見えで、なんだか嫌気がさしました。
自分にはずっと温めている構想があって、ゆくゆくはまとまった文章を発表しようと思っていますが、間違っても出版なんて考えずに、コピーレフトの考え方を貫いてネットに公開しようと思っています。