ユーザーの投票で順位が決まるラーメンデータベースで、2009年年間ランキングでも、通算ランキングでも堂々1位の中華蕎麦とみ田に、常磐線快速に揺られて行ってきました。開店50分前の10:10に店に着くと、すでにこの行列。
並んでいる人は防寒体制完備なのに私ひとり薄着だったので、寒さが身にしみました。eneloop Kairoで寒さに耐えました。
さて、食券は並んでいるうちに買うのですが、人気のつけ麺にするか、オーソドックスに中華蕎麦にするか最後まで迷いましたが、つけ麺は実力の判定が難しいと思ったので、特製中華蕎麦にしました。そうこうしていると、11:40に入店できました。けっきょく1時間30分待ちでした。
カウンターに座るとこんな額が。東池袋大勝軒の山岸さんと関係が深そうです。
さて、出てきた特製中華蕎麦は、どろっと粘度の高い超濃厚スープと極太麺で、むしろつけ麺の麺を最初からつけ汁に入れたようなラーメンでした。人気は本物か?、とても興味があったのですが、それは食べ進むうちに分かってきました。これだけ濃厚なスープなのでコッテリ感が強いと思いきや、口の中に広がった豚骨魚介系の味が、喉を通る時にはすっと収束して、限りなく透明な後味に変わります。そして、極太麺との絡み具合も抜群です。私の大好きな九段斑鳩のような高級で洗練された味とはまた違う、豚骨魚介系のカテゴリーを極限まで純化した味だと思いました。
当然、あっという間に完食です。
満足度の非常に高い一杯でした。たとえ1時間半待っても、ぜひ次はつけ麺を食べたいと思いました。
麺屋 吉左右 らーめん
麺屋 吉左右は、ラーメンデータベースの2009年年間ランキング2位の超有名店です。開店10分前に店に着くと、すでに長蛇の列ができていました。それから待つこと約1時間。やっと店内に入れましたが、並んでいるうちに注文しておくので、席に着くとすぐにらーめんが出てきました。期待してスープを飲むと、最近流行の豚骨魚介系ですが、露骨に魚粉の味が前面に飛び出てくるのではなく、かなりマイルドに仕上がっています。ただ、もう少しインパクトがほしいし、オーディオ評論風に言うと、音像の輪郭がはっきりせずもやもやした感じがしました。それとチャシューの味付けが甘過ぎる感じがしました。ということで、少し辛口評価になりましたが、つけ麺を食べたらもっと高評価になったかもしれません。女性店員さん(奥さん?)の接客ぶりは誰が評価しても満点がつくすばらしいものでした。食べ終わって店を出たら、行列はさらに長くなっていました。
和風らぁめん 葉月 特らぁ麺
和風らぁめん 葉月は、ラーメンデータベースで「最近評価の高いお店ランキング」第2位、「2009年の年間ランキング」4位という注目店なので、「これはぜひ食べないと」と思って、懐かしの東急池上線に乗って雪が谷大塚まで行ってきました。駅で降りて中原街道を少し行くと、すでに30人くらいの行列ができていました。店の前には「極太麺と動物系魚介スープ」と、この店の味が明確に書かれています。30分近く待って店内に入ると、カウンター席のみの狭い店でした。家族3人で切り回していますが、ご主人は味に対しては頑固一徹という感じの人でした。
まずスープを飲むと、青葉や九段斑鳩と同系統ですが、九段斑鳩のスープが繊細で上品な方向を目指しているのに対して、ここのスープはもう少し骨太で力強さのある味です。最後に残る魚介系の味はやや強すぎるかなと思いましたが、これは私の好みの問題で、相当完成度の高い味です。麺はイタリア産デュラム小麦と国産最上級小麦をブレンドした極太麺で、もちっとした歯ごたえがあります。しかも並みで300gとういのは、若い人にはうれしい分量でしょう。さらに、チャーシューは一般的な煮豚ではなく、上州豚の肩ロースを吊るし焼きしたもので、ほのかに柚子の香りもしました。また、メンマは写真のように極太に切ってあって、実に存在感があります。煮玉子の黄身はきちんと半熟になっていて、細部までご主人の気配りが行き届いた満足のいく一品でした。ランキング通りの実力店でした。