吉祥寺のロフトから細い道をレンガ館モールのほうへ歩いていたら、目に飛び込んで来た「黄金の塩らぁ麺」の文字。まったく事前の知識がなかったのですが、ラーメン屋さんらしくないイタリアンな店構えと、白い制服でピッシっと決めた店員さん(ドゥエ ガール)に少し戸惑いながら(誘われながら?)、思いきって入店しました。黄金の塩 Ayumi 吉祥寺は、イタリアンのシェフの石塚和生が経営するラーメン道 due Italianの支店です。
そのスープを飲んだ瞬間、非常にたくさんの味の要素が舌の上に広がって、普通のラーメンとは次元が違うと感じました。高級なオーディオ機器で録音のいいクラシックを聴いているような感じです。こんな感覚は、九段斑鳩の特製らー麺を食べたとき以来のものです。あとでホームページをみたら、たくさんの厳選素材を使っていて、なるほどと思いました。麺は細麺ですが、適度な歯ごたえがあります。チャーシューなどの具はどれもレベルの高い味です。独特の形をした丼は底が深いので、スープを完食するとかなり食べごたえがあります。
やはりシェフと言われる人は、味に創造性があると思いました。
青葉 西荻窪店 特製中華そば(新味)
函館麺厨房あじさい 味彩塩拉麺
ラーメン Show in Tokyo 2009での一杯目は、
函館麺厨房あじさいの味彩塩拉麺を食べました。
ラーメン Show in Tokyo 2009のサイトにはこう書いてあります。
創業70年以上守り続けた味を提供します。南茅部近海でとれたコンブに豚骨と鶏ガラなどを合わせた、どんぶりの底まで見える澄んだスープは絶品です。細めの特注麺との相性も絶妙なシンプルを極めた一杯です。
たしかに、澄んだきれいな色のスープが特徴です。一昔前の私なら、これで十分満足したでしょう。でも正直なところ、ちょっとインパクトが足りない感じがしました。
九段斑鳩 特製塩本鰹らー麺
麺屋 宗 地鶏魚玉そば
麺屋 宗は、柳宗理のデザインに囲まれて、ラーメン、Sweets、酒、肴をお楽しむというコンセプトのお店のようです。たしかに店の内装はかなりお洒落です。一番人気という地鶏魚玉そばの食券を買って席につきましたが……
カウンターにずらりとお客さんが待っているのに、肝心のラーメンはなかなか出てきません。といって、ご主人(というかお兄さん)が焦っているのかといえば、我関せずという感じで坦々と仕事をしています。誰かが文句を言い出さないかと、こちらのほうが心配になりました。
20分くらい待って、ようやく地鶏魚玉そばが出てきました。これだけ待たせて、不味かったらもう最悪なのですが、スープを飲んでみると、鶏ガラと魚介の味が重なった上品な塩味で、淡白なのに奥行きがあり、レベルの高い味です。麺は包装された袋の封を切っていたので自家製麺ではなくて、さほどインパクトはありませんでした。
総じて、たしかに一定水準以上なのですが、待ち時間の長さには納得できない感じが残りました。