この前を何度も通っていたのにぜんぜん気がつきませんでした。5月末に吉祥寺の中村屋が閉店していました。理由は耐震?(→こちら)
東京老拉麺 細切チャーシューとネギ入りつゆそば
東京老拉麺は、赤坂璃宮の総料理長・譚彦彬さんプロデュースの店だそうです。ピリッとほどよい辛さがあって、なかなかの味です。
中村屋@WeST PArK CaFE kichijoji だしかけ+ 卵かけご飯
中村栄利の真骨頂は、最もシンプルな「だしかけ(淡麗塩)」にあると思います。「卵かけご飯」も卵と醤油の素材の良さがよく出ています。
中村屋 味玉らーめん
あくまでも中村屋のらーめんとして辛めに評価すると、初めて食べた頃の感動がなくなってきたかなあ。だしかけ(塩)にすればよかったかも……
中村屋 卵かけごはん 鶏白湯サラダ麺
中村栄利は、美味しさのツボを熟知していますね。そして、それを実現するための食材を厳選しています。その逆に、こだわりの食材をアピールしていても、食べてみるとぜんぜん美味しくない店が多いですが……、中村栄利の場合は一味も二味も違います。
絶妙に炊き上がったご飯に、新鮮で濃厚な卵、それに熟成された再仕込醤油。久しぶりに美味しい卵かけご飯を食べました。鶏白湯サラダ麺も、スープと麺のバランスが絶妙に取られた非常に完成度の高い味でした。
追記:この記事を書いてから知った情報です。中村屋のラー油つけ麺がテレビで紹介されていて、それを注文する人が多いのですが、こちらは賛否両論があるようです。
中村屋 吉祥寺店 醤油らーめん
中村栄利がやってきた
らーめん三四郎 かけうしお
ラーメン界の若き鬼才中村栄利が神田小川町に出したらーめん三四郎で、特むらさきを食べましたが、今度は塩らーめん「うしお」の、しかも何も具の入っていない「かけうしお」を食べてみました。カウンターにはこんな説明が書いてあります。「薪を使って丹念に結晶化させた海塩に、山田錦の純米酒を加え、低温加熱で魂を込めて塩タレを作っています。味の決め手は仕上げに使っている三年熟成の三州味醂。まるでブランデーのような琥珀色でうしおの魅力を引き出します。当店のスープの素材感を一番シンプルに楽しむことができます」と書いてあります。さて実食してみると、これは実に繊細で、シンプルなのに奥が深い味です。細麺がさらに繊細さを引き立てています。トータルでは「むらさき」のほうが満足度が高いかもしれませんが、「うしお」は中村の技を感じさせる玄人好みの味です。チャーシューたたき飯もとっても美味しかったです。
らーめん三四郎 特むらさき
ラーメン界の若き鬼才中村栄利の麺処中村屋に行ったのは、2007年6月のことでした。その中村がらーめん三四郎という店を神田小川町に出しているというので行ってみました。
塩らーめんの「うしお」、醤油らーめんの「むらさき」、カレーらーめんの「まさら」があります。「うしお」か「むらさき」かでかなり迷いましたが、「むらさき」にしました。カウンターに貼られた説明文には、「色、ツヤ、香りの三拍子そろった再仕込醤油をストレートに使用して、相性抜群のトリガラの魅力を十分引き出しました。ワインをテイスティングするように、少量を口に含んで鼻から通り抜ける香りを感じてください。舌の様々な部分でいろいろな味覚を試していただける『むらさきの達人』です」と書いてあります。
食べてみると、たしかにいままで経験したことのない力強い醤油の味がします。醤油という素材の魅力を十分に引き出した味だと思いました。ストレートな細麺はしっかりとした歯ごたえがあり、チャーシューはスモーク感のある逸品でした。いかにも中村栄利らしいハイレベルなラーメンだと思いました。次はぜひ「うしお」を食べてみたいです。
追記:店員さんが中村屋の代名詞である「天空落とし」をしていましたが、中村栄利以外の人がこのパフィーマンスをやっても迫力が今ひとつです。