1998〜2002年にいろいろなテーマについてメーリングリストで話し合ったマイミクのIさんからお誘いがあって、「ミームと語る午後」という集いに参加してきました。
ミームは、「利己的な遺伝子」という本で有名なリチャード・ドーキンスが、生物の遺伝子以外にも存在する自己複製子の例として持ち出した概念です。
難しい定義はともかくとして、
皆さんは知識や情報がどんなものだとイメージされますか?
今までの考え方だと、
1)専門家や組織から一般の人に向かって一方的に教えられるもので、
2)大学の研究室や図書館のような特別なところに所蔵されいて、
3)なんらかの対価を支払わなくては得られないもの
というイメージではないでしょうか。
ところが、もっと新しい(特にインターネット普及以降の)考え方では、
1)人と人との双方向のコミュニケーションによって新しく生み出されるもので、
2)みんながアクセスできるネットワーク上を行き交っていて、
3)無償で提供され、誰でもそれを編集することができるものこそが、
新しい価値を生み出せる知識や情報だと考えれるようになってきました。
もし、コンピューターに興味のある人なら、エリック・レイモンドという人の
「伽藍とバザール(The Cathedral and the Bazaar)」を読んでみてください。
LinuxというすばらしいOSが、バザール方式によって、大勢の人が寄ってたかって作られたことがよく分かります。
さて、「ミームと語る午後」はそういう雰囲気の集いなので、
講師が一方的に話をして、それで終わりということにはなりません。
人の話の最中に、自分のノートパソコンをプロジェクターにつないで、
いきなり話に乱入するといった行動が、当たり前のように許されます。
話は思わぬ方向に発散しますが、別に一つの意見に収斂する必要もなく、
それでいて、参加者はいろいろ得られるものが多くて満足します。
私にとっても、とても有意義な午後の時間でした。
“「ミームと語る午後」に参加して” への6件の返信
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私のボケ茄子頭では、きっと疲れて、難し過ぎます。
「ミームと語る午後」を分かりやすく整理した文をありがとうございます。
面白かったです。刺激を受けました。
利己的な遺伝子は、地球の最高の生き物は遺伝子で知能を持っている。
人間は操縦をされているだけで、ただただ乗り物に過ぎない。
すべては遺伝子に支配されているという考えですね、、、
情報が多々あるということは逆に蔓延するということでもあります。
昨今の予告.in事件のように、自分たちが情報を取捨選択する人生経験とモラルがより必要になってきていると思います。
某元大臣が会見のことで問題となっていますが、あのことばかりでG7の金融担当会議の中身はさっぱり報道されない。
ただ、世界各国で助け合おう位しか伝わってませんよね、、、
渡航費用6000万円の費用は腹立たしいとは思いますが、
ネットによって人類の自由な知の交流が可能になったことはすばらしいことです。
もともとパソコンはそんな思想から造られたと、ものの本にはありました。
でも、現実にはそんな理想だけではないみたいで、結局現実の社会を反映せざるをえないということでしょうか。
( ○'ー')つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー 面白い方法ですねぇ(✿人´−`)♪
パソコンで、いろんな人の意見や知恵が集まって一つのカテゴリーとして成り立っていることが多く見られるようになりましたね。
普段から、そういうのを見て参考にしています