Macに向かって作業しながら、家族が見ているテレビの音だけ聞いていました。「ボクらの時代」という番組のなかで、小泉今日子・永瀬正敏・古田新太が対談していましたが、キョンキョンがなかなか興味深いことを言っていました。彼らの年代(44〜45歳)は、家のテレビが白黒からカラーに代わった日のことを鮮明に覚えているのです。もちろん、51歳の私もそうです。
同様に、初めてPC-9800に触った日のことや、MS-DOSからWindows3.0に切り替えた日のことや、初めてインターネットに接続できた日のことを私はよく覚えていますが、それは私の人生のなかでは比較的最近の出来事で、それ以前の日々のほうが長いわけです。
何が言いたいのかと言えば、あるエポックメイキングな出来事の「それ以前」と「それ以後」を知っているというのは非常に重要だということです。私は終戦という出来事の「それ以前」と「それ以後」を体験していないので、それは想像するしかありません。もし私が実際に体験していたら、私の考え方は現在と違っていたかもしれません。