アゴニストとアンタゴニスト

心の病気の薬はどのように効くのか、その作用機序を知っておくのは有益です。これらの薬は、脳のシナプスにある受容体に働いて、神経伝達物質の代わりに働いたり、あるいはその働きを阻害したりすることで薬効を発揮します。大別すると下の3種類があります。
<薬の分類>
●アゴニスト
受容体に働いて、神経伝達物質と同様に受容体を活性化する薬。
●パーシャルアゴニスト
受容体に働いても活性化度が本来の神経伝達物質に比べて非常に低く、作用はするものの、それがとても弱い薬。
●アンタゴニスト
受容体に働いて、神経伝達物質の働きを阻害する薬。拮抗薬・拮抗剤・拮抗物質・遮断薬・ブロッカーなどと呼ばれる。
<心の病気の薬が作用する主な受容体>
セロトニン受容体
ドーパミン受容体
<薬の副作用に関係する受容体>
アセチルコリン受容体
副作用でアセチルコリンの伝達が阻害されると、口乾・便秘・眼圧上昇・排尿障害などの副作用が現れます(抗コリン作用)。
極めて個人的な意見ですが、こういう作用機序はどこか不自然で、はたして抜本的な治療になるのだろうかと疑問を持っています。

“アゴニストとアンタゴニスト” への2件の返信

  1. ん~、難しいですね[zzz/]
    私は科学全般は仮説に基づいているので
    あまり信用できない、と思っています。

  2. まったく同感です。
    セロトニン仮説(モノアミン仮説)がほんとうにそうなのか、ほとんど分かっていないのが現状のようです。

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