まず最初に、私は医師でもなんでもないので、これから書くことはあくまでも素人の勝手な解釈だと思って読んでください。
うつ病に関する私のホームページは、2003年頃から少しずつ書き足していったものです。その間に病気の治療に対する私の考え方が少しずつ変化していったので、初期の頃に書いた内容は、現在の私の考え方とズレている部分があります。考え方の最も大きな変化は、初期の頃はとにかく薬にすがる思いが強かったので薬の効果や副作用についてやたら詳しく調べて書いていますが、だんだんと薬だけでは完治しないというスタンスに変化していったので、後半は認知行動療法などを中心に書いている点です。この点について、きちんと論旨を一貫させたいというのが、書き直しの理由です。ちょうど、他のホームページもいっしょに、HTML5.0に準拠して書き直そうと思っているので、内容も大幅に書き直そうと考えています。
なお、誤解のないように書き加えておくと、薬は効かないと言っているのではなく、激鬱のときの症状を緩和するために薬は必要不可欠だと思っています。ただ、それはあくまでも対処療法にすぎず、病気の根本的な原因を自分の力で解決しなければ完治しないと思っているのです。抗うつ剤の作用機序は、モノアミン仮説に基づいています。モノアミンというのは、セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどの神経伝達物質です。うつ病の場合、脳神経のシナプス間に遊離しているセロトニンとノルアドレナリンの量が少なくなるので、抗うつ剤はそれを増やすことで症状を改善すると言われています。ただ、私見では、神経伝達物質が減るからうつ病になるのではなく、他のなんらかの原因でうつ病になると、その結果として神経伝達物質が減るのではないかと考えています。だから、抗うつ剤で一時的に神経伝達物質の濃度を高めても、問題の本質的な解決にはならないように思います。
それでは、根本的に治すにはどうしたらいいのか。その考え方は花粉症などのアレルギー疾患の根治療法と似ていると思います。アレルギー疾患の治療方法は、まずアレルギーの原因物質(アレルゲン)を体から遠ざけること、次に減感作療法などでアレルギーが起こりにくい体質に改善することです。これをうつ病治療に当てはめると、まずうつ病の原因になっているストレスを取り除くこと、次にストレスに負けないような認知の仕方を身につけることです。
ということで、今年から来年にかけて、ホームページを全面的に書き直そうと考えていますが、はたしてそんな時間が作れるかどうか……
“ホームページの全面的な書き直し計画” への9件の返信
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応援します。
被験者てきにあつかってもいいですよ。
認知行動療法を対応する病院があまりありません。沖縄は。
なので、薬でとりあえず療法をしつつ。認知療法、根本療法・・・。
時間がかかるだろうし、お金もかかる。この仕組みをかえないと。
二本時は1億人ぐらいうつや、気分障害になりそうです。
なので、アルファさんのまとめを、是非、学会の人とくんで、NPO法人とかもかもして。発表していくのは意義のあることだと感じますよ^^
まだまだ、うつ病や、心の病の社会的認知度は低いのです。誤解もたくさんあるとおもいます。
年代だと過密なので年度内あたりにバージョン0.5ぐらいを・・・・
兄さんらくによろしく頼みますっす![パンダ/]
認知行動療法を受けられる病院が少ないのは東京も同じです。薬の匙加減だけでうつ病を治せると思っている医師がとても多いです。そういう点についてもコメントしたいと思っています。
おっしゃることはよくわかりますが、
冷静さを無くした状態をみせるこもいいのではないでしょうか[いやー/]
鬱に関しては科学的にいろいろ言われていますが、
なんだか、自己満のような気がするんです。
全ては「仮定」から始まるからです。
私は、鬱になって七転八倒の様子をブログに出しています。
別に共感を目指しているわけではないし、
健常者から引かれてもかまいません。
「解ってくれ」じゃなくて、「私は今こういう状態です」
を発信しているわけです。
寛解になると見えて来るものもあるのでしょうが、
私は今それどころではないことは
☆アルファ☆兄も御存じのとおりです。
この道程で落とした物はないですか[こぶた/]
寛解するためのは何が必要かをアドバイスするのがこのホームページの目的ですから。
アルファさんの分析的な見解はぜひ伺いたいところです。
仕事がら、多くのメンタルヘルスの従業員を見てきています。
自己の知識を深め、労使ともに良い職場にするためにも、いろいろな方面からの見解を伺いたいと思っています。
医師は医学的な知識は豊富ですが、自分がうつ病に罹った経験がある人も、抗うつ剤を飲んでみた経験がある人もほとんどいないと思います。だから、経験者の立場からうつ病治療に対する考え方を述べることには意味があると思っています。
私は躁うつ病ですが、最近では随分良くなっています。それは、認知行動療法を取り入れた事や、機能不全家族である私はそれに向き合い克服した事、愛や自由について理解できた事が主な理由だと思っています。その事が可能だったのは、それらの事を厳しく優しく辛抱強く教えてくれる人が傍にいたからです。そう考えると、アルファさんと同じように、薬だけでは寛解は難しい様に思います。
家族の支えはとても大きいですね。
そういうものに助けられて、自分の生き方を再構築するのが、ほんとうの治療なのでしょう。
私の場合、最初の家族も次の家族も苦痛に満ちたものでした。私の支えになってくれたのは同じ障害を持つ人達や主治医やケースワーカー達です。それぞれ支えてくれる人は違うようです。