ドイツの「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」が2011年5月30日に発表した「ドイツのエネルギー転換未来のための共同事業」を読みました。特に「4 倫理的立場」の下の箇所に強い感銘を受けました。
4.3 基本的な対立:絶対的な撤廃VS比較衡量
絶対的な判断
<中略>
とりわけ高い災害可能性を持った原子力エネルギーに対しては、福島によって実証されたように、事故や事故連鎖から、このような(設定された)限界を超えるような出来事が発生してくるのであって、その経過を「残余リスク」として片付けることは、倫理的に受け入れることはできない。
<中略>
4.4 倫理委員会における共通の判断
<中略>
すなわち、原子力発電からの電力が、生態学的、経済的、社会的な配慮の基準に即してリスクのいっそう少ないエネルギーによって代替され得る限りで速やかに、原子力発電の利用を終わらせる、ということである。
<中略>
遠く離れたドイツがこのような強い決意を表明したのに対して、当事者の日本の対応はあまりにひどすぎると思います。
“「ドイツのエネルギー転換未来のための共同事業」を読んで” への2件の返信
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フランスから莫大な原発電力を輸入しているってことが
巧みにはぐらかされているナ
それはたしかに言えます。
倫理的におかしい方法で作られた電力は一切買わないと明言してほしいです。