子供が「初日舞台挨拶のチケットをとってほしい」というので、発売時刻ちょうどから固まって動かない映画館のサイトの更新ボタンをクリックしまくり、約7分経過後にようやく繋がってチケットをgetした。座席は後ろから3列目の端っこのほうだった。ともかく、生まれて初めて舞台挨拶なるものを観た。
舞台挨拶の感想は、
- 後ろのほうの席だったのでよく見えなかった(双眼鏡が必要)。
- どの出演者もスピーチがあまりに優等生的すぎるのでは……
この作品は、西加奈子の同名小説を映画化したもので、監督は廣木隆一である(公式サイトはこちら)。
宮﨑あおい演じる「ツマ」があまりに天真爛漫なので、きっととんでもない方向にストーリーが進むに違いないと思いながら前半を観ていた(私は原作の小説を読んでいない)。
人間の一生のうちにはいろいろな出来事が起きるが、その出来事の受け止め方によっては、ずっと後まで心の傷を引きずることになる。この作品には、そのような傷を引きずった人たちが登場し、ストーリーが進むなかで心の傷を負った経緯が少しずつ明らかになっていく。そして、なにかのきっかけで別の新しい受け止め方が生まれ、心の傷が癒される瞬間がある。この作品には、そういった微妙な心の動きがうまく描かれていたと思う。
ただ、「ツマ」さんは、私にとって最後までミステリアスな女性であった。原作を読めば、もう少し分かるのかもしれないが……
原作は何年か前に読みましたが、共感深いものというより、
『へぇ~』という、別世界のお話のようでした。
女性ならではの子宮から発せられる類の話と感じた、ということしか覚えていないです!
映画になったのですね。
映画は2時間ちょっとの時間に納めるためにかなりストーリーをはしょっているので、原作と雰囲気が違うのかもしれません。やっぱり原作を読んでみようと思います。