東京都小金井市40の内部。
原子力発電所の今後について
まだ事態が進行中なので、あくまでも現時点におけるものですが、私の個人的な認識と意見を書きます。
◎原子力発電所に対する基本的認識
- 原子力発電所の安全性はたくさんの仮定のうえに成り立っており、その仮定のいくつかが崩れたら安全ではなくなる。
- 原子力発電所の安全性は動的に維持し続けなければならない性格のものなので、電力等の供給が止まれば維持できなくなる。
- ひとたび原子力発電所で事故が発生したら、制御不能に陥り、放射線被害が広範に及ぶリスクが高い。
- 原子炉自体は放射能の汚染されているので、これを安全に廃炉にするのは技術的に難しい。
◎今後の方針
- 福島第一原子力発電所にかぎらず日本中の原子力発電所の操業を速やかに停止し、原子炉を安全に廃炉にする方法の確立を急ぐ。
- 操業停止までの間に別の原子力発電所でも事故が発生するリスクがあるので、今回の事故の経験を踏まえたコンティンジェンシープランを早急に策定し徹底する。
- エネルギー消費が少ない産業構造やライフスタイルを浸透させることにより、原子力発電所がなくても、さらには化石燃料の消費量を相当抑えても成り立つような社会を目指す。
- 量的な経済成長至上主義を改めて、GDPに代わる質的な経済指標を経済運営のターゲットに採用する。
- 上記3.の成果がある程度あがったならば、それを世界に向けて提案する。
ACジャパンのCMについて
ACジャパン(旧公共広告機構)が制作したCMはいい内容のものがありますが、それにしても、震災以後あまりに頻繁に流れ過ぎると感じていました。
頻繁に流れる理由は、ほとんどのスポンサーがCMを自粛しているので、その代わりにACジャパンのCMが流されているからです。これに対して視聴者から抗議の声が殺到していて、ACジャパンは謝罪文を発表しました(→こちら)。
でも、安易なCM差し替えで空白時間を埋めている民放各社のほうこそ避難されるべきではないでしょうか。CM枠にはCMを流さなければならないというのは、硬直的な考え方のように思います。