12月2日(火)にみゆきさんの「夜会 vol.18 橋の下のアルカディア」に行ってきました。私にとっては、ダイジェスト版の「夜会工場」を除くと、2011年の「VOL.17 2/2」以来の「夜会」でした。前回は2階席の後ろから3列目で、ビルの屋上から舞台を見下ろすような席でしたが、今回は1階席の前から4列目のほぼ中央の席だったので、間近に舞台を観れて大満足でした。
「夜会」は、コンサートでもない、演劇でもない、ミュージカルでもない独自の舞台です。ミュージカルの場合は、たとえば映画版レ・ミゼラブルのようにセリフを歌ったり、あるいはセリフ+歌唱だったりしますが、「夜会」ではセリフにあたるものはほとんどなく、ハンドマイクを片手に持ってひたすら歌唱します。歌われる曲はテーマ曲の「二隻の舟」を除いて、「夜会」のために書き下ろされたもので、観客は歌詞を聴いてストーリーを理解します。また、出演者は舞台を走り回ったり、床に転げたり、かなり動きの激しい演技をしますが、その時もマイクを片手にしっかり歌い続けています。舞台の下にはオーケストラピットのような空間があり、そこでミュージシャンが演奏をします。そういう意味ではコンサートの側面も強いと言えます。
「vol.18」はこれから何回も公演が続くので、ネタバレになるようなことを書くのは控えますが、橋の下のような場所で繰り広げられる遠い過去(天明2年)から現在へとつながる悲しい運命のストーリーです。
さて、中村中さんは「夜会」には初登場ですが、とても重要な役を熱演しています。私にとって中村さんのステージは、2010年6月に保谷こもれびホールで行われた「アコースティックツアー 阿漕な旅 2010」以来でしたが、中村さんの歌声はほんとにチャーミングだと思います。
【出演】
中島みゆき
中村中
石田匠
松崎建ん語
宮川崇
森尻斗南
【ミュージシャン】
Conductor,Keyboards 小林信吾
Keyboards 矢代恒彦
Keyboards,Saxophone 中村 哲
Guitars 古川 望
Bass 富倉安生
Drums 島村英二
Vocal 杉本和世
Vocal 宮下文一
Violin 牛山玲名
Violin 民谷香子
Cello 友納真緒
【スタッフ】
音楽監督 瀬尾一三
ステージプロデュース 竹中良一
美術 堀尾幸男
照明 小川幾雄
音響 佐藤日出夫
舞台監督 小高則明
ステージング 眞鍋卓嗣
衣裳 鈴木紀男
ヘアメイク 泉沢紀子
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