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江東フォークフェスティバル2015(その3)

その1)(その2)から続く。

江東フォークフェスティバル2015

いよいよメインのライブです。出演者は、山崎ハコさんを除いて1969年〜71年に行われた中津川フォークジャンボリーの出演者及びその2世です。最初の「わいわい合唱団」以外は、一人3曲ずつの演奏でした。どの出演者も生で聴くのは初めてでしたが、あまりに個性的で、60年代・70年代のパワーを感じました。簡単に感想を書いてみたいと思います。

小室等さん(1943年生まれ)は、70歳を超えているのに、声にハリがあって、風格を感じさせる貫禄のライブでした。まさにフォークの長老という感じです。

大塚まさじさん(1950年生まれ)は、いかにも大阪のおじさんという感じの愛すべき人。昔、大塚さんがやっていた「ディラン」という喫茶店に多くのフォーク仲間が集いました。「プカプカ」は名曲ですね。

小野一穂さん(1976年生まれ)は、友部正人さんの長男。歩くように足を踏みながら歌う姿が印象的でしたが、曲をちょっと崩しすぎかも……。

高田漣さん(1973年生まれ)は、今は亡き高田渡さんの長男。マルチ弦楽器奏者だからギターがうまいのは当たり前として、歌もうまい!しかもいい男だ!

友川カズキさん(1950年生まれ)は、他の出演者が「楽屋で飲んですっかり出来上がっている」とさんざん話していたので、もう歌えないくらいべろんべろんに酔って登場するのかと思っていたら、ちゃんと3曲歌ったので逆にびっくりしました(笑)。体を揺さぶりながらのど迫力の歌唱でした。

紅一点の山崎ハコさん(1957年生まれ)は、今まであまり聴いたことがありませんでしたが、今回再評価。声量が豊かで、存在感のある歌唱でした。私と年齢も近いし、親近感が湧きました。

加川良さん(1947年生まれ)は、歌い方が丁寧で、表現が豊かです。泉谷しげるの「春夏秋冬」はいろいろな人がカバーしていますが、今まで聴いたなかでいちばん心に残る歌唱でした。

なぎら健壱さん(1952年生まれ)は、「悲惨な戦い」のイメージがあまりに強かったので、コミックソングを歌う人だと思い込んでいましたが、その認識は間違いでした。ギターの腕前もすばらしい。

遠藤賢司さん(1947年生まれ)も、友川さんに負けないくらいの迫力の歌唱でした。演奏が終わると、歌舞伎役者のような振る舞いでステージを後にしました。

それにしても、皆さん個性的でした。こんなふうに歳をとりたいです。

【セットリスト】

わいわい合唱団 with 田川律+竹田裕美子
1)Imagine(日本語で)
2)サーカスにはピエロが

小室等
1)お早うの朝
2)道
3)雨が空から降れば

大塚まさじ
1)春のはじまり
2)いのち
3)プカプカ

小野一穂
1)手紙
2)フォークソング
3)風に吹かれて

高田漣
1)まちぼうけ
2)自転車に乗って
3)コーヒーブルース

友川カズキ
1)夢のラップもういっちょ
2)トドを殺すな
3)生きてるって言ってみろ

<休憩>

山崎ハコ
1)織江の唄
2)縁(えにし)
3)気分を変えて

加川良
1)Dの月
2)春夏秋冬
3)ポプラ並木

なぎら健壱
1)誰かがお前を待っている
2)労務者とは云え
3)夜風に乾杯

遠藤賢司
1)東京ワッショイ
2)44年目のカレーライス
3)夢よ叫べ

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