私が卒業した大学には門らしい門がありませんでしたが、東京大学には由緒正しい門がたくさんあります。先日、ドラッカー学会の総会・講演会(→こちら)で東京大学に行ったついでに、本郷キャンパスをぐるっと一回りして門を撮ってきました。
東京大学の象徴とも言える「赤門」は、この場所にあった加賀藩主前田家上屋敷の御守殿門です。13代藩主前田斉泰が将軍徳川家斉の娘溶姫を正室に迎えたときに造られた門で、現存する唯一の御守殿門だそうです。そんな国の重要文化財がそのまま大学の門として使われているのはすごいことです。
東京大学にて – Spherical Image – RICOH THETA
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「赤門」のほうが有名ですが、こちらが「正門」。この門を入って並木道をまっすぐ行くと「安田講堂」があります。
「正門」からさらに本郷通りを北に歩くと「西片門」があります。比較的最近できた門のようで、主に工学部の学生さんが出入りしてします。
文京区弥生にある「弥生門」。「弥生土器」「弥生人」「弥生時代」の「弥生」は、1884年にこの近くの貝塚から初めて土器が出土したことによるものだそうです。
「池之端門」。名前が示すとおり上野の不忍池のすぐ近くにあり、本郷キャンパスの広大さが伺い知れます。
医学部付属病院の南にある「鉄門」。この名前は、医学部の前身である江戸時代の種痘所の門が「鉄門」と呼ばれていたことに由来します。
扉がなく常時開放の「龍岡門」。この道は医学部付属病院へ続いており、一般車両が通ることができます。「東大構内行き」のバスもこの門を通ってキャンパス内に入っていきます。
春日通りに面した「春日門」。昔はもっと趣のある門だったような記憶がありますが、なんかあっさりとした門になってしまいました。
本郷通りから一本入った小道にある「懐徳門」。「懐徳館」はもともとは前田家の邸宅で、東京大空襲で消失しその後再建されたものです。
新しくできた伊藤国際学術研究センターに入っていける門。以前はこの場所に学士会分館があって、「学士会分館前門」と呼ばれていました。
各門の開閉時間は→こちら。
歴史ある大学は良いもんですね♪
昔の大名は莫大な富を築いていたのですね。