フォーク酒場シリースの第6弾、名古屋のパラダイスカフェ21で行われた「やなわらBAR Vol.6」に行ってきました。開場よりもずいぶん早く着いてしまったのですが、ご主人が店の前に椅子を並べてくださったので、座って待つことができました。その間に、店内からリハーサルの歌声が流れてきて、なんとも贅沢なBGMのなかで、みんなでゆんたくをしながら待つことができました。
早くから並んだ甲斐があって、いちばん前の中央のテーブルに座ることができました。二人との距離は2mちょっと。
やなわらばーのフォーク酒場シリーズ「やなわらBAR」は競争率がとても高く、私は6回目にしてようやく当選できたのですが、フォーク酒場ならではの臨場感や一体感があって、実に満足感の高いライブでした。店内の音響もよかったし、フォークソングのカバー曲とオリジナル曲がバランスよく配分されたセットリストもよかったです。
また、ふたりのMCもいろいろなエピソードに触れて、とても興味深かったです。たとえば、ゆうちゃんは、フォークソングを譜面通りには歌わずに、情感を出すために譜割りからわざと少しずらせて歌うようにしているのだそうですが、一方で、りおちゃんはそれに引きずられないでリズムをキープしてギターを弾く必要があって、正確にギターを弾きながら、しかも少しずらせて歌うゆうちゃんとハモらなければならない。これがとても難しいのだそうです。こういう高度な同期は、二人だからできるのだと思いました。
6月19日によみうり大手町ホール行われた「Relaxing in 大手町」には、伊勢正三さんも観客としてこられていたそうですが、ライブの後で「ふたりの歌声は世の中に役立っている」という感想を述べられたそうです。まったく同感です。今の世の中は移り変わりのスピードが激しくて、必ず勝ち負けをつけなくてはいけないような風潮が強いですが、そんななかでふたりの歌声は、砂漠の中に湧いた泉のような役割を果たしていると思います。ふたりにはいつまでも歌い続けてほしいです。
それと、個人的な感想として、りおちゃんの折りたたみギターは、素材のローズウッドの特性で響きがとても豊かで、とくにアルベジオのベース音が実に心地よかったです。
【セットリスト】
1)恋人もいないのに
2)悲しくてやりきれない
3)「いちご白書」をもう一度
4)青春の影
5)ママはフォークシンガーだった
<観客がステージでやなわらばーと一緒に歌うコーナー>
6)サボテンの花
7)卒業写真
8)唄の島
9)いちごいちえ
10)何もしなくていいよ
11)アカユラ
12)空をこえて 海をこえて
<みんなで合唱するコーナー>
13)翼をください
14)あの素晴しい愛をもう一度
アンコール)ゆくい
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