「フリーホイーリン・ボブ・ディラン(The Freewheelin’ Bob Dylan)」には、ボブ・ディランの代表曲のひとつ「風に吹かれて(Blowin’ in the Wind)」が収録されており、このアルバムのヒットによって彼は「フォークの貴公子」と呼ばれるようになりました。アルバムのジャケットで、ディランと腕を組んで写っている女性は、当時ディランのガールフレンドだったスーズ・ロトロ(Suze Rotolo)です。彼女は、グリニッジ・ヴィレッジで展開されていたフォーク・ソング復興運動に参加していて、ディランに少なからず影響を与えたと言われていますが、ディランが有名になっていくなかで、彼女のほうからディランをふっています。その理由は、彼女の回顧録によると、「彼のギターの7本目の弦にはなりたくなかった」のだそうです。
「キャシーの歌(Kathy’s Song)」は、ポール・サイモン(Paul Simon)がイギリスに長期滞在していた時に交際していたガールフレンドのキャシー(Kathy)のために作って贈った曲です。ポールのソロアルバム「ポール・サイモン・ソングブック(The Paul Simon Song Book)」やサイモンとガーファンクル(Simon & Garfunkel)の2枚目のアルバム「サウンド・オブ・サイレンス (Sounds of Silence)」に収録されています。キャシーは「Amrica(アメリカ)」の歌詞の中にも登場するし、アルバム「Paul Simon Song Book」のジャケットには、ポールとキャシーのツーショット写真が使われています(上の写真の左下)。
ジョン・レノン(John Lennon)とオノ・ヨーコが出会ったのは1966年11月9日で、ヨーコの個展「未完成の絵画とオブジェ」の開催前日のプレビューショーに偶然ジョンが訪れたのがきっかけです。もともと東洋的な世界観に興味を持っていたジョンは、ヨーコから多くのことを吸収しました。ヨーコの詩集「グレープフルーツ(Grapefruit)」がなかったら、名曲「Imagine」も生まれなかったでしょう。
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