多彩な内容のBlog、問題を原点から問い直すOpinion、社会について深く考えるConsideration、そして【Analog】と【Digital】がメインギャラリーのPhotoGallery α

Blog

やなわらばー・Windfall Tour 2015 ~Tour Final Special Night~

やなわらばーが11月4日にリリースしたアルバム「Windfall」の発売記念ツアーの~Tour Final Special Night~が、12月12日に東京虎ノ門のニッショーホールで行わました。ツアーの追加公演が12月18日に沖縄で行われますが、構成が今回とはかなり違うものになると思うので、ネタバレを気にせずに記事を書きます。

この日の目玉は、なんと言っても、アルバム「Windfall」をプロデュースした伊勢正三さんが登場することです。伊勢さんと言えばもちろん「かぐや姫」と「風」のメンバーですが、「かぐや姫」の活動期が私の中学生時代、「風」の活動期が高校生時代に当たります。中学生時代はフォークソングがかなり流行っていて、ギターの弾き語りができると、それだけで尊敬された時代でした。かぐや姫のいわゆる「四畳半三部作」は時代の雰囲気でもあったのでよく歌いました。ただ、高校生になると受験で余裕がなかったためか、私にとって音楽の空白時代に入ってしまいました。だから、「風」の曲は、「22才の別れ」以外はあまり知らないのです(すみません)。伊勢さんの演奏や歌声を生で聴くのも初めてでした。そして、伊勢さんのギターテクニックに驚愕しました。

ニッショーホールのエントランス

贈られた花。
贈られた花

1曲目から5曲目まで「Windfall」の曲と既存のオリジナル曲を織り交ぜた構成で進行しました。キーボード・ギター・ベース・パーカッションがサポートに加わって豪華な感じです。キーボードの斉藤哲也さんとギターの森正明さんは最近のライブでずっと一緒なので、息がぴったり合っています。それから「サクラ」で、りおちゃんがエレキギターを弾きました。弾いたのはこの一曲だけで、すぐにスタップの人が片付けてしまったので、本人としてはまだまだだと思っているようですが、こういうトライはとてもうれしいです。もっとどんどん弾いてほしいです。

6曲目から伊勢さんが登場。ここからライブの雰囲気が大きく変わり、「伊勢ワールド」に突入していきます。驚くべきは、そのギターテクニック。「ねごと」での口笛もすごかったです。さらに「ねごと」では、突然伊勢さんのマネージャーさんが乱入してラップを歌い始め、大いに盛り上がりました。「海風」は、「伊勢流ウェスト・コースト・サウンド」とも言うべき曲で、もちろんやなわらばーの単独ライブでは絶対にありえない曲です。メインボーカルを伊勢さんが歌い、みんなでコーラスを担当しました。そして、名曲「なごり雪」……。名古屋のライブでのやなわらばーが歌う「なごり雪」を「私にとってのベスト・なごり雪」と表現しましたが、伊勢正三+やなわらばーの「なごり雪」はさらにそれを超えていました。

今回作ったなかで未発表の曲もあるそうで、二人はそれをCD化したいと言っていました。伊勢さんは「自分の生きているうちに」と笑っていました。りおちゃんは「3人で歌う『なごり雪』をシングルにしたい」とも……。

伊勢さんの語りはけっしてスムーズなほうではないのですが、ゆっくり話すその一言一言から、優しい性格がにじみ出ていました。

「64歳になるけれど、この話をもらった時に、はたしてこの歳でラブソングを書けるのか?と思った。『66才の別れ』だったら書けるかもしれないけれど……。でも、2人と一緒に曲作りをして、いいエネルギーが入ってラブソングを書くことができました」

「『二人の目覚まし時計』は冬から春に季節が変わってもなかなか気持ちを切り替えられない女心を歌っているのだけど、エンジニアの百瀬さんが、プロにしか分からないくらいの音量でどこかにウグイスの鳴き声を潜ませています。どこに入っているか私にも分からないけれど、これをクイズにしませんか?当たった人には、百瀬さんのサインと、ウグイスの糞をプレゼントするとか……。あ、ウグイスの糞は昔はいちばんの化粧品だったのですよ」

「『ねごと』はゆうちゃんの実話に基づいた『恨み節』で、リアルすぎて最初はアルバムに入れるリストから外れていたのだけど、なんとかアルバムに入れられないかといろいろ考えました。でも、こんな複雑なコードの曲をまさかライブですることになるとは思ってもみませんでした」

→りおちゃん:「見たこともないコードばかりで、私もたいへんです。あ、森さんも頷いていますよ(笑)」

「アルバムを作ることになる前に、よみうり大手町ホールでの二人のライブに行かせてもらいました。客席に居て、周りのお客さんの質の高さを感じました」

そして、クリスマスメドレーの3曲を挟んで、ステージは「伊勢ワールド」から「やなワールド」に切り替わりました。クリスマスメドレーのなかでは、アカペラの「きよしこの夜」が感動的にすばらしかったです。オリジナル曲のなかでは、サポートがみんな退出してギターと三線だけで歌った「空をこえて 海をこえて」と「ゆくい」が、しっとりとしていて、とても完成度が高かったと思います。

アンコールは、おきまりのグッズ紹介と「いちごいちえ」。これでおしまいかなと思っていたら、最後にまたまた伊勢さんが登場。グッズのTシャツを着ているゆうちゃんを見て「ゆうちゃん、インしているね(笑)」。そして、ラストの「きっと、ずっと」を歌う前の伊勢さんの言葉は、「二人を見ていると、とてもけなげでピュアです。これからは絶対に二人の歌を必要とする時代になっていくと思います。これからのやなわらばーをよろしくお願いします」

【セットリスト】黄色伊勢正三さん登場

1)ジュゴンの涙
2)ふるさと
3)サクラ
4)二人の目覚まし時計
5)忘れもの
6)渋谷川
7)ねごと
8)海風
9)なごり雪

<クリスマスメドレー>
10)きよしこの夜
11)ママがサンタにキッスした
12)クリスマス・イブ

13)でもね・・・
14)夢を見た
15)空をこえて 海をこえて
16)ゆくい
17)いいんだよ
アンコール1)いちごいちえ
アンコール2)きっと、ずっと

【サポート】
キーボード)斉藤哲也
ギター)森正明
ベース)谷源昌
パーカッション)丹菊正和

【スペシャルゲスト】
伊勢正三

 

ライブ後は新橋駅近くの沖縄料理屋さんでゆんたくをしました。
乾杯

乾杯

乾杯

乾杯

コメント

この記事へのコメントはありません。

サイト内検索

アーカイブ

人気記事

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6

SNS等へのリンク

関連記事

PAGE TOP