奥華子さんは1996年頃から音楽活動を始め、2004年からは路上ライブを精力的に行ってきましたが、メジャーデビューは2005年7月27日に発売された1stシングル「やさしい花」でした。したがって今年はメジャーデビュー10周年に当たり、それを記念した弾き語りのツアーが全国37箇所で行われてきました。そして、その締めくくりとなる「10th Anniversary Special Concert 2015冬 in 昭和女子大学人見記念講堂」が12月23日に行われました。このライブは弾き語りではなく、ストリングスとバンドの豪華なサポートが加わりました。
会場の昭和女子大学人見記念講堂は音響の優れたホールとして知られ、クラシックやジャズの名演奏が多数行われています。特に、1980年10月に杮落とし記念公演として行われたカール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニーのベートベン交響曲第2と第7は、歴史的名演奏と言われています。
王道とも言える代表曲から「白いハート」のようなインディーズ時代の曲まで多彩な構成でしたが、この10年を振り返るMCの随所に、ファンへの感謝の気持ちが溢れていました。「10年」を歌う前のMCには、まさにそんな思いが凝縮されていたように思います。また、「スターチス」の歌詞にある「愛することは 何も失くさないこと」は、彼女が最も言いたかったことだそうです。
サポートメンバーとの仲の良さも感じられました。キーボードの幡宮航太さんとは、福田朱子さんのライブでたまたま知り合ったそうです。ニューアルバム「プリズム」でも、構成がバラード中心になってしまい「これではいけない」と急遽「羅針盤」を加えることになった時に、サポートメンバーに「明日空いてる?」と連絡を取って録音を行ったそうです。バイオリンの伊藤彩さんは、アレンジも含めて、華ちゃんが彼女をすごく頼りにしている感じがよく伝わってきました。ストリングスの4人の衣装はとても華やかで、「肩出し隊」と呼んでいました。
ホットなニュースが2つありました。
- ライブではあまり歌わないけれど、アンケートに「歌ってほしい」と書いてもらえる曲が多いので、来年はなんと「全曲ライブ」を開催するとのことです。
- ライブ中に舞台の隅の目立たないところで、マシニングセンター(工作機械)のアームのようなものが密かに動いていて、「あ、録画しているな」と気付いていましたが、このライブの模様が来年DVDで発売されるようです。
【サポート】
キーボード:幡宮航太
ギター:森本隆寛
ベース:藤谷一郎
ドラム:張替智広
バイオリン:伊藤彩
バイオリン:納富彩歌
ビオラ:菊地幹代
チェロ:今井香織
ライブ後はいつものメンバーで飲み会。「チロ華子」も一緒です。
暗い会場内でメモを取るための秘密兵器として、クリップ付きのLEDライトを購入しました。
こんな風にメモ帳にクリップで止めて使いますが、思った以上にLEDが明るかったので今回は使用を自粛しました。まずは、あまりよそ行きでないライブで使ってみようと思います。
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