奥華子さんがこれまでに作った全曲を歌うというすごいライブが行われました。A公演〜D公演と、2日間に4回ステージに立ち、約150曲を歌うというライブで、セットリストもシークレット曲を除いて事前に発表されていました。しかも、一回きりではなく、福岡・大阪・名古屋・東京の4箇所でそれぞれ行われました。
そもそも「全曲ライブをしよう」という機運が高まった理由は、ライブ後のアンケートの「次に聴いてみたい曲」の欄に「通常のライブではまず歌わないだろうという曲」が書かれることが多かったからだそうです。最初は朝までぶっ通しで歌おうと思ったけれど、貸してもらえる会場がないということで、2日間・ABCD4公演に分けることになったとのことです。ただ、ほんとに150曲歌うことができるのか、本人も周りも、最後まで不安だったそうです。
【A公演】
まず、17日(日)のA公演の内容です。会場に入ると、エルトン・ジョンの曲がBGMにかかっていました。なぜエルトン・ジョンかと言えば、華ちゃんが初めて買ったアルバムがエルトン・ジョンのベストアルバムだったからだそうです。そして、いよいよ全曲ライブが始まります。最初の曲は「チョコレート」。「○○括り」とか「○○ゾーン」といったテーマによって曲順を決めていったそうで、例えば、5曲目〜8曲目は「雨括り」、9曲目〜11曲目は「道括り」です。13曲目〜15曲目が「夏の歌括り」、17曲目〜19曲目が「空括り」等々です。それから25曲目前後が「じっとりゾーン」です。
シークレット曲は、最初が「乙女の夏」(12曲目)で、タイトルからして恥ずかしいとのことです。次が「ほのぼのいこう」(30曲目)で、6月23日に発売されたニンテンドー3DS『牧場物語 3つの里の大切な友だち』のイメージ曲です。シークレット曲ではなくても、ライブで歌うのは初めてという曲もありました。28曲目の「Wedding dress」などです。31曲目の「愛という宝物」は新曲で、福岡のクロスエフエムの「2016 cross fm official GREEN campaign song」に採用されています。アンコールで歌った「思い出になれ」も新曲で、「愛という宝物」とカップリングされて、9月21日にリリースされます。
29曲目の「片思い」は17歳の頃に初めて作った曲で、そのきっかけは、友達が弾き語りをしているのを見て、かっこいいと思ったからだそうです。約150曲全曲なので、かなりマニアックな曲が含まれます。実家で歌っていたら、家の人に心配されたという曲もあります。
34曲目は代表曲「ガーネット」でしたが、この公演の前日の7月16日に、東京国立博物館でのイベント『「時をかける少女」10th Anniversary 博物館で野外シネマ』でガーネットを歌いました。映画の中で「ガーネット」が流れたすぐその後に歌うのは、とても緊張したそうです。
ハプニングもありました。15曲目の「君がくれた夏」を歌い終える直前の13時24分頃に茨城県南部を震源とする地震がありました。マグニチュード5.0で、東京都千代田区の震度は3でした。演奏はほぼ終わりかけていましたが、華ちゃんは何事もなかったように最後までピアノを弾ききり、その後も落ち着いて会場全体を見渡していました。そして「一人だけピアノの下に潜り込もうかと思ったよ……。そんなことしないよ」と笑っていました。
【セットリスト】
■A公演
1)チョコレート
2)君のためならできること
3)最終電車
4)友達のままで
5)雨上がり
6)雨のプリズム
7)紫陽花
8)Rainy day
9)道
10)素敵な道
11)海風通り
12)乙女の夏(シークレット曲)
13)蛍火
14)花火
15)君がくれた夏
16)きみの空
17)小さな星
18)太陽の下で
19)一番星
20)虹色の目
21)鳥と愛と青
22)青い部屋
23)幻の日々
24)あなたに好きと言われたい
25)他人の涙
26)境界線
27)TAKOYAKI
28)Wedding dress
29)片思い
30)ほのぼのいこう(シークレット曲)
31)愛という宝物(新曲)
32)好きだったんだ
33)さよならの記憶
34)ガーネット
35)タイムカード
36)つながる場所ー野音のうたー
37)きみの笑顔
38)元気でいてね
アンコール)思い出になれ(新曲)
A公演は約3時間40分でした。B公演の開場まで50分しかないので、近くの銀座わしたショップに行って沖縄そばを食べました。
【B公演】
17:00からB公演が始まりました。4曲目〜5曲目が「歪んだ括り」、6曲目〜8曲目が「色ゾーン」、9曲目〜10曲目「誰かを思うゾーン」、11曲目〜12曲目は「幸せソング」、20曲目〜21曲目が「ご当地ソング」、26曲目〜30曲目が「カタカナ括り」です。
シークレット曲は、13曲目の「未来の色」。大学生の頃に作ったけれど、歌わなくなった曲だそうです。もう一曲のシークレット曲は23曲目の「生きるということ」。「片思い」と同時期に作った曲で、華ちゃんのお父さんが言った「優しくなければ生きている資格がない」という言葉に感銘を受けて、それをそのまま歌詞に入れたのだけど、後からこれはフィリップ・マーロウの有名なセリフだと分かって、歌えなくなってしまったという曲です。
また、16曲目の「春夏秋冬」は親友に子供が生まれた時に作った曲、22曲目の「愛のしずく」は曲作りを始めて3曲目くらいに作った曲で、当時はイチオシだったそうです。31曲目の「迷路」はいじめ撲滅キャンペーンのために作った特別な曲です。また「MOTHER」は96猫さんへの提供曲、「HIKARI」は竹達彩奈さんへの提供曲です。
B公演も3時間半を超え、A公演・B公演合わせて7時間以上の長丁場になりましたが、華ちゃんは余裕で歌っていて、むしろ後半になればなるほど声量がアップしてきたように感じました。
【セットリスト】
■B公演
1)年上の彼
2)秘密の宝物
3)そんな風にしか言えないけれど
4)嘘つき
5)窓辺
6)blue green
7)白い足跡
8)白いハート
9)手紙
10)流れ星
11)あなたと電話
12)その手
13)未来の色(シークレット曲)
14)僕のクリスマス
15)三度目の冬
16)春夏秋冬
17)MOTHER
18)HIKARI
19)東京暮らし
20)どさん子華子のうた
21)DREAM SONG
22)愛のしずく
23)生きるということ(シークレット曲)
24)Birthday
25)ta.la.la
26)シンデレラ
27)プレゼント
28)ロスタイム
29)パズル
30)ピリオド
31)迷路
32)灯
33)rebirth
34)変わらないもの
35)笑った彼
36)自由のカメ
37)本当の世界
38)思い出になれ(新曲)
(18日のC公演・D公演に続く)
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