(その1)より続く。
「まちジャム in 全生園」の会場となった国立療養所 多磨全生園は、全国に13ある国立ハンセン病療養所の一つです。現在は誰でも自由に中に入ることができます。
ハンセン病はらい菌によって起こされる感染症で、発症すると末梢神経障害や皮膚症状などが現れます。ただ、伝染力が弱いので、感染して発症することは希です。現在は薬による治療法が確立されています。ところが、医療や病気への理解が乏しい時代には、外見や感染への恐怖心などから、患者は強制的に療養所に隔離され、さまざまな差別を受けていました(→こちら)。家族や親戚に影響が及ぶのを恐れて、偽名や仮名を使う人もたくさんいました。
ハンセン病をテーマにした映画「あん」のロケの多くが全生園で行われました。なお、「まちジャム in 全生園」の会場に「あん」の著者ドリアン助川さんも来ていました。
国立ハンセン病資料館は、ハンセン病に対する正しい知識の普及啓発による偏見・差別の解消及び患者・元患者の名誉回復を図ることを目的に設立されました。
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