青葉インスパイア系の有名店・九段斑鳩は、入居しているビルの老朽化建替に伴って2015年5月でいったん営業を休止していましたが、今年の5月からJR市ヶ谷駅に近い靖国通り沿いの場所にプレオープンしています。
東京系の醤油味と九州系のトンコツ味をブレンドしたダブルスープは、少しとろみがあって、最初の一口でまず本枯れ節などの魚介の風味が感じられます。全体的に絶妙にバランスされていて、とてもマイルドです。提供時の温度も厳格に管理されています。ちょっと誤解を生む惧れのある表現かもしれませんが、「天下一品の『こってり』を高級素材を使ってもっと上品に仕上げた感じ」と言えるのではないでしょうか。麺は中くらいの太さで少し柔らかめ(硬めも指定できます)、スープによく絡みます。
店長の坂井保臣さんはアパレル業から転身した人だそうで、店の内装もユニフォームもお洒落で洗練されています。具材の調理器具は独自に開発したもののような気がします。そして、なによりも接客が丁寧で、一つひとつの対応に心がこもっています。私が初めて斑鳩に行ったのは2008年頃だと思いますが、何度行っても期待を裏切らない安定の味です。なお、東京駅一番街のラーメンストリートにも出店しています(→こちら)。
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