江東区大島にあるCafe七草十花で行われたいわさききょうこさんのライブに行ってきました。この日のライブは2部構成で、第1部『ファン感謝Dayスペシャルライブ』、第2部『でりそめっされんだな夜スペシャル』でした。
第1部のセットリストのなかで最も印象的だったのは、今までライブでほとんど歌ったことがないという「長月ノ唄」でした。この曲をアレンジしたのは常富さんで、いわさきさんは「神社の夕暮れのイメージで」と希望したそうですが、いわさきさんのイメージとは違っていたのでしょうか? この曲は、アンダンテと同じ日に作ったそうです。でも、その時の様子をあまりよく覚えていなくて、歌詞を読み返しても、自分とは別人が作ったのではと思うほどだそうです。
5曲目の「ルームライト」は、岡本おさみ作詞・吉田拓郎作曲で、由紀さおりさんが歌った曲です。私はかなり記憶が曖昧なのですが、サビの部分はなんとなく覚えていました。
11曲目の「Hard Times Come Again No More」はスティーブン・フォスターの曲で、いわさきさんの最近のライブではよく歌われる曲です。今まではサビの「Hard Times Come Again No More」の部分は英語のまま歌っていましたが、今回は「おお 暗い日々よ かえらないで」と日本語で歌いました。ぴったりだと思います。
旅で日本中を巡っていると、会うはずのない人と出会って、人の人生に触れ合うことになるのが楽しいという話も印象に残りました。
常富さんのFacebookには温泉の湯船に浸かっている写真がよくアップされますが、「誰が撮っているのか?」という質問がたくさん寄せられていました。その種明かしがなされました。カメラを固定してセルフタイマーで撮っているのだそうです。ただ、セルフタイマーの作動時間は10秒くらいなので、その間にお湯に入って、お湯にできた波も収まって、ゆったりくつろいだ顔をするまでには、時間が足りないそうです。
去年か今年の初め頃に、いわさきさんは「ブルースハープの特訓をしている」と話したことがありましたが、その成果がとても顕著に出てきていると感じました。情感がこもっていて、ビブラートが繊細で綺麗です。
ブルースハープとMartin 00-18V CTM Engelmann。
第2部の3曲目は「一生迷走」でした。客席には「一生迷走Tシャツ」を着ている人が何人もいました。「迷っても一生走り続ける」という前向きの意味で、いわさきさんの「座右の銘」だそうです。
5曲目の「君が歩くずっと後ろを僕は歩いているのでしょう」は私がいちばん好きな曲で、この曲の輪廻的な世界観にとても共感できます。もっともっとこの曲を歌ってほしいです。
10曲目の「時計をとめて」は1968年にリリースされた「ジャックス」の曲です。常富さんがデビューしたのも同じ年で、ジャックスとはライブでよく共演したそうです。1968年に私はまだ小学3年生だったので、リアルタイムには「ジャックス」を聴いていないですが、私にとっての「ジャックス」は、もっとサイケデリックな曲が多いというイメージがしていました。
いわさきさんからの突然の振りで、常富さんがザ・リガニーズの「海は恋している」を歌いました。この曲の作詞作曲は常富さんではありませんが、常富さんの話では、意外にも「日本海を見て作った」のだそうです。
休憩時間に譜面台を見ると、たくさん準備してきたなかから、直前に歌う曲を決めていることが分かります。
私が撮った写真をプリントしたトートバッグをさっそく使ってくれていました。
【セットリスト】
第1部『ファン感謝Dayスペシャルライブ』
1)幻夏
2)春夏秋冬
3)あなたの知らない僕の詩
4)長月ノ唄
5)ルームライト
6)心のともしび(This Little Light Of Mine)
7)花嫁
休憩
8)蒼のとき
9)痛いの痛いの飛んで行け
10)サンフランシスコベイブルース【常富喜雄】
11)Hard Times Come Again No More
12)花のように
13)星めぐりの歌
14)終わらぬ夢
15)アンダンテ
アンコール)引き潮
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第2部『でりそめっされんだな夜スペシャル』
1)お早うの朝
2)ヒカリ草
3)一生迷走
4)アメイジング・グレイス
5)君が歩くずっと後ろを僕は歩いているのでしょう
6)君をのせて
7)命紡いで
休憩
8)広がり逝く空
9)君に捧げるlove song
10)時計をとめて
11)海は恋してる【常富喜雄】
12)武者震い
13)大切な人
14)夜明け
15)ふたりぼっち
アンコール)見上げてごらん夜の星を【みんなで合唱】
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