(第1部)に続いて、「コーヒーの日」スペシャル企画 d SCHOOL 「わかりやすいコーヒー」ー コーヒーのルーツと今 ーの第2部の様子です。まず、森光宗男さん、大坊珈琲店の大坊勝次さん、ダフニの櫻井美佐子さんがおいしい珈琲について語りました。
最初に司会者から3人に「なぜネルドリップ?」という質問がありました。
森光さん:今までに感動した珈琲は「カフェ・ド・ランブル」「光珈琲」「吉祥寺もか」の珈琲でしたが、どの店もネルドリップを使っていました。お湯を注いで豆が膨らんだ時に、布も広がってくれる自由度の高さがネルの良さ。
大坊さん:珈琲の味は「おいしさ」と逆行する要素が多い。それでもおいしいと感じるのはなぜか?珈琲を言葉で説明するのはなかなか難しいです。
櫻井さん:入社した会社に襟立博保さんがいて平織りネルを使っていたので、業務用は平織りネルなんだと思っていました。東京に来たら綾織りネルを使う人が多くてびっくりしたのを覚えています。
音楽と珈琲の関係を話す森光さん。この後で参加者全員で「ドレミの歌」を輪唱。音楽も珈琲も重なることで深い味わいが出るとのこと。
平織りと綾織りのネルフィルターと粉のメッシュの関係について話す櫻井さん。とても理論的。
標交紀さんの遺品で森光さんが受け継いだドウ.ベロイのネルドリップポット。
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続いて、森光宗男さん、大坊勝次さん、櫻井美佐子さんの3班に分かれて、ネルドリップの実演と講習がありました。私はくじ引きの結果、森光さんの班になりました。
森光さんによるネルドリップの実演。「重力に任せる」が森光さんの基本姿勢で、ポットの注ぎ口が粉に触れるくらい近いのが特徴。
その後に参加全員がネルドリップ。森光さんが細かくアドバイスしてくれました。
自分のドリップはどうだったかというと、森光さんの目の前で緊張してしまったことと、自分はポットを固定してネルを動かす方法なのでガラスのサーバーに落とすのがやりにくかったことから、いつものようなドリップができず、ちょっと残念でした(自己採点は30点くらい)。
森光 宗男(もりみつ むねお)
珈琲美美(びみ)店主。1947年福岡県久留米市生まれ。
1972年より5年間、東京吉祥寺「もか」標交紀師のもとで珈琲を学ぶ。
1977年福岡市今泉で自家焙煎・ネルドリップの店を開き、
2009年同市赤坂に移転、現在に至る。
大坊 勝次(だいぼう かつじ)
南青山の喫茶店「大坊珈琲店」店主。1947年岩手県盛岡生まれ。
1975年の開店以来、自家焙煎、ネルドリップというスタイルも内装も変えずに営んできたが、2013年12月にビルの取り壊しにより惜しまれつつ閉店した。
櫻井 美佐子(さくらい みさこ)
ホームコーヒー豆専門店 Daphne店主 1942年大阪出身。
1972年 「蘭館珈琲ハウス」入社
襟立博保師 技術指導をうける
1974年 リヒトホームコーヒー手伝いとして大阪高島屋ローズサロンコーヒー教室講師
1976年 東京国立市 自家焙煎コーヒー豆店オープン
1982年〜94年 フレンチレストランにてコーヒー部門担当
1996年 Daphne珈琲豆専門店オープン
10月「はなまるマーケット」TBS生出演コーヒー抽出
2005年 「王様のブランチ」店内紹介
2014年 4月,5月財団法人スペイン協会にて珈琲教室 現在に至る
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