小室等さんがナビゲーターになってさまざまなミュージシャンとコラボレーションする「銀座七丁目フォーク長屋」。vol.7のゲストはやなわらばーでした。そして、このライブは、りおちゃんが産休に入る前の最後のライブでもありました。
まず、長屋の大家の小室さんが歌います。テレビドラマ「木枯らし紋次郎」の主題歌になった「だれかが風の中で」は中学生の頃に聴いた懐かしい曲です。2曲目の「長い夢」は、「それでも船には夢が乗っている」という歌詞が強く心に響く曲。3曲目は、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞を記念するFM東京の特別番組でも歌った「風に吹かれて」。いっしょに出演したロバート・キャンベルさんは、小室さんが「How many seas must a white dove sail Before she sleeps in the sand?」の箇所を歌うのを聴いたとき、「難民が海を渡っていく光景、砂浜にうずくまる女性の姿が目に浮かんだ」と語ったそうです。4曲目の「何度でも」は、3.11で起きた福島の原発事故に怒りを感じて、悔しくて作った歌でそうです。小室さんの歌には魂が宿っているように感じます。
続いて、長屋の縁側に見立てたステージの縁に座って、小室さんとやなわらばーのトークの時間になりました。歌っている時にもりおちゃんのお腹の中の赤ちゃんがよく動くそうで、きっと歌声やギターの音が聴こえているのだろうという話題になりました。小室さんは、自分のギターを持ち出してきて、最前列の観客の耳にギターを当てて弾きました。「こんなに響いているのですよ」「きっとお母さん、うるさいよ!」と言っているだと。なるほどです。そして、「今はディオではなくトリオだね」とも。
その後、子守唄の話題から転じて、子供の頃に聴いていた音楽の話になりました。石垣家には三線はあったけれど弦が張ってなくて、お父さんの好みでクラシックがよくかかっていたそうです。一方東里家では、お母さんが演歌が好きで、お父さんはフォークが好きなので、両方がかかっていたそうです。そんななかで、りおちゃんが中学の頃に好きになったのは、カーペンターズ、S&G、ABBAだったそうです。
やなわらばーのライブは、定番のオリジナル曲・新曲・フォークソングのカバー曲を織り交ぜた変化に富んだセットリストでした。「青い春」は、やなわらばーなりの解釈で作ったフォークソングだそうです。「道しるべ」は、これからも歌い続けていくという2人の決意が感じられる曲です。
そして、最後は3人によるセッション。「雨が空から降れば」は、ほんとに「しょうがない」という気持ちがこみ上げてくるような美しいコーラスでした。
りおちゃん、まずはゆっくり体を休めて、元気な赤ちゃんを産んでください。
【セットリスト】
小室等
1)だれかが風の中で
2)長い夢
3)風に吹かれて
4)何度でも
やなわらばー
1)青い春
2)変わらぬ青
3)いちごいちえ
4)生活の柄
5)恋人もいないのに
6)渋谷川
7)道しるべ
8)青い宝
3人のセッション
1)花
2)海岸通
アンコール1)雨が空から降れば
アンコール2)芭蕉布
出産直前までライブをしてくれたりおちゃんに感謝ですね。確かにギターを耳元でかき鳴らされたらチョットやかましい?(笑)説得力あります。
今から復帰後のリオ親子へのサポート体制を心配してます(^_^;)
小室さんとのトークは、和気あいあいとした感じで、とてもよかったです。子育てと音楽活動の両立はたいへんだと思うので、私も精一杯応援したいと思います。