カフェインを除去した珈琲を「ディカフェ」とか「デカフェ」と呼ぶそうです。スターバックスでは「CO2 Method(二酸化炭素抽出法)」という方法でカフェインを99%除去したコーヒーをビバレッジメニューに加えているというので、新しいもの好きな私は早速飲んでみました。スタバに入るのはほんとうに久しぶりです。「ディカフェ」は通常の価格よりも50円高くなっています。それから、注文の都度抽出するので、10分くらい待たなくてはなりません。
ドリップコーヒー(s)のディカフェ。この店では「マグカップか紙コップのどちらになさいますか?」と聴いてくれたので、もちろん「マグカップで」と答えました。スタバの他の店では、何も聞かれずに紙コップというケースが何度かありました。
味は通常のドリップコーヒーとほとんど変わらない感じです。まあ、スタバのドリップコーヒーを飲むのが久しぶりなので、ちゃんとした比較になりませんが、でもたぶん目隠しで飲み比べても、どちらがディカフェかわからないと思います。とにかく、なんの変哲もない普通のコーヒーでした。
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さて、以下は、カフェインがまるで諸悪の根源のように取り扱われて、なんでもかんでも「カフェインレス」という風潮が高まっていることに対する私の意見です。たしかにカフェインを過剰に摂取すると不眠やめまいなどの副作用が現れやすく、さらに大量に摂取すると中毒の畏れもありますが、通常摂取の範囲ならばなんら問題はなく、むしろ皮下脂肪燃焼効果や利尿作用などの薬効が確認されています。また、カフェインは珈琲以外の飲料にも含まれています(数字はWikipediaより)。
緑茶 235ml:30mg〜50mg
紅茶 235ml:47mg
コーヒー(インスタント)235ml:62mg
コーヒー(豆から抽出したもの)235ml:95mg
コカ・コーラ 350ml:35mg
ペプシコーラ -カフェイン強化版 200ml:38mg
コーヒー味アイスクリーム(ハーゲンダッツ、1/2カップ):30mg
モンスターエナジー 355ml:142mg
したがって、生まれつきカフェインへの耐性がない人(ヨーロッパ人に多い)、不眠症の人、頻尿の人(特に夜中に頻繁にトイレに行く傾向のある人)、妊娠中や授乳中の人などを除けば、そんなに「カフェインレス」にこだわる必要はないと思います。言い方を変えれば、悪者を作り出して無理やり商品を差別化するマーケティング手法に踊らされないほうが懸命だと私は考えます。
【追記】
マーケティングに踊らされている事例としては、「ノンシリコン」のシャンプーも同じではないかと思っています。なんらかの事象、概念、特性などに特定の名前が付けられると、元々の意味や背景などは忘れられて、名前だけが独り歩きする傾向があります。
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