北千住のマジカルファンタジーで行われた「いわさききょうこ with 常富喜雄 LIVE in KITASENJU」に行ってきました。この会場でのライブは今回で2回目ですが、いわさきさんも常富さんも北千住の街が好きになったようです。
スペシャルオープニングアクトは小林進さん。ただのオープニングアクトではなく、なぜスペシャルなのか、演奏が始まるとすぐに分かりました。とてもいい声、味わいのある歌い方、ギターも巧みです。小林さんは昨年8月にNHK-FMの「フォークおやじバトル」でグランプリに輝いた実力派で、今回のセットリストはその時に勝ち進んでいった曲をその順に歌いました。さすがに、「猫」の名曲「僕のエピローグ」を常富さんの前で歌う時にはちょっと緊張気味でしたが、それでも実力を遺憾なく発揮したスペシャルなライブでした。ユーモアのある優しい語り口にも、人柄がよく出ていました。
【セットリスト】
1)生きる事
2)巴波川
3)桜
4)僕のエピローグ
5)ミッドナイトモスキート
そして、新緑を思わせる緑のワンピース姿のいわさききょうこさんが登場。いわさきさん曰く、「今日の常富さんの服の色はくすんだススキの色のよう」だそうです。一曲目は「花嫁」。1971年にリリースされた「はしだのりひことクライマックス」の曲で、作詞は北山修さん。最近のライブでは必ず歌う曲で、いわさきさん自身がこの曲のことを大好きなんだろうと思います。私にとっても、フォークソングを聴き始めた頃の懐かしい曲です。
いわさきさんと常富さんの会話は、今ひとつうまく噛み合っていなくて、その微妙な間合いが逆におもしろいです。常富さんはいつも優しい。
2人の声は声質が違うのでうまくハモらない(そんなことはないと思いますが……)という話から転じて、東北のツアーで食べたホヤの話題に。
常富さんは、3月に亡くなったかまやつひろしさんの「どうにかなるさ」をソロで。この曲も昔よく聴いた懐かしい曲です。
「いつもと同じ」ではキーボードに移動。この曲の歌詞はちょっとどきっとしますが、いわさきさんの正直な気持ちが表現されていると思います。
「武者震い」はみんなで「これでもか!」と歌う力強い曲。デリソメッソレンダな気持ちの強さで第4弦が切れました(写真に注目)。それを見た小林進さんは、次の曲の前に自分のギターを差し出す優しさを見せました。
MCの時のいわさきさんは、大きな身振り手振りで一生懸命話します。
アンコールに応えて、昨年11月に亡くなったりりィさんの「私は泣いています」と、吉田拓郎さんの「どうしてこんなに悲しいんだろう」を3人で。
【セットリスト】
1)花嫁
2)お早うの朝
3)幻夏
4)松屋の歌
5)教訓1
6)どうにかなるさ(常富喜雄)
7)いつもと同じ
<休憩>
8)星唄
9)春のからっ風
10)時計をとめて
11)武者震い
12)雪(常富喜雄)
13)始まりの詩
14)ふたりぼっち
アンコール1)私は泣いています(3人で)
アンコール2)どうしてこんなに悲しいんだろう(3人で)
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