「ファミレスなどのおかわり自由のコーヒーはリン酸塩を添加することによって通常の3倍くらいの量を抽出している」という噂をよく聴きます(→こちら)。
「本当にそんなことをしているのかなあ?」とずっと半信半疑でしたが、その真偽を実験してみた人がいます(→こちら)。このブログの作者は「元々は化学屋さんで食品添加物や試薬、工業用薬品を扱っていた人」のようです。
実験では、濃度を変えた各種リン酸塩の水溶液でコーヒーを通常の約3倍の量に薄く抽出しています。すると、phの低いリン酸塩水溶液ではコーヒーの色はほとんど濃くならず、濃さが通常のコーヒーと同じになるくらいphの高いリン酸塩では、phの高さゆえに変な味や匂いがしてとても飲めた代物ではないようです。ブログの作者はこう結論づけています。
結論として、phが高く濃度も高い水溶液を使うと、確かに色は濃くなるが不味くてとても飲めた物では無く、香料を加えたところで飲めた物では無い。<中略>結論として、リン酸塩でコーヒーを増量するというのは デマ!!!
コーヒー豆には多くの等級があって価格はピンからキリまであるので、こんな面倒なことをしなくても、等級の低い豆を使うだけでかなり原価は下げられるのではないかと思います。いずれにしても、情報を鵜呑みにせず自ら実験して確かめてみる姿勢は見習いたいと思います。
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