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衆議院の解散・総選挙について(その1)

衆議院の解散がささやかれ始めた時点と、実際に解散となり、新たに旗揚げした「希望の党」への「民進党」の合流に対して「リベラル派」を排除する方針が打ち出された現時点では、自分の考えに少し変化が生じています。

【解散がささやかれ始めた時点】
臨時国会冒頭での衆議院解散の理由は「森友学園問題」「加計学園問題」などを野党から追求されるのを避けるためであり、それ以外の理由は後付けに過ぎません。私はこの時点では、臨時国会での追求はできなくなるけれど、選挙戦において野党は「森友学園問題」「加計学園問題」を徹底的に批判できるし、「安保法制」などの安倍政権が進めてきた政策の撤回を公約に掲げて選挙に勝ち、自公連立政権に鉄槌を下すチャンスだと思っていました。

だから自分は、定数と立候補者の顔ぶれをよく見て「自民党・公明党の議員を当選させないためには誰を入れるのがいいか」という観点で投票するつもりでした。つまり、自分が投票する人が何党の誰かはこの際問わずに、まずは自公連立政権に「No」と言うことがこの選挙の目的だと思っていました。

【現時点】
「希望の党」が「民進党」の出身者を選別する基準は、①安保法制存続、②憲法改正賛成だそうです。これを聞いた時に、もしこの選挙で自公連立政権に鉄槌を下すことができたとしても、その後にさらにもっと専横的な政権ができあがってしまうのではないかという不安を感じました。それに対して自分はどういう投票行動を取ればいいのかは、投票日の10月22日までもう少し考えてみたいと思います。

【追記】
ここまで書いてきて、最後に「いまさら」と思われるようなことを書きますが、私は現在の政治の仕組みは民主主義的ではなく、人類は未だ真の民主主義を経験していないと考えています。議員は「国民の代表」ではなく、バックミンスター・フラーが「クリティカル・パス」のなかで書いている「ウマにまたがり棍棒を腰に吊るした小男」の末裔です。私たちは、自分たちを支配する者を自分たちで選ばなければならないという不幸な境遇にあります(詳しくは→こちらのリンク集を参照)。

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