私のPhoto Galleryのサイト「Photo Gallery α 赤塚洋作品集」には、写真に対する私の考えをまとめた「写真とは何か」という文章があります。
「第9話」「第10話」「第11話」あたりに書いているアッジェの写真の圧倒的な存在感、そして中平卓馬が『決闘写真論』で「捻れ」と呼んだ不安感、これらを表現するとてもいい言葉が見つかりました。それは「超越者の視座」です。アジェの写真を見ると、人間の頭の中にある既存のイメージやコンセプトを超えて、今までにない全く新しい印象が湧き出てきます。私は無神論者ですが、それはあたかも神の目に見えている世界のように感じられます。私が自分の撮った写真を「スナップ」と「作品」に分ける基準は、その写真に「超越者の視座」が感じられるかどうかです。
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