2月6日に横浜の「Paradise Cafe’」で行われたライブ「やなわらばーと細井さん」に行って来ました。細井さんは、ロックバンド「センチメンタル・シティ・ロマンス」のメンバーの細井豊さんで、ロックバンドとしての活動の他に、伊勢正三さん・竹内まりやさん・加藤登紀子さんなど多くのミュージシャンのサポートもしています。
「Paradise Cafe’」はなかなかお洒落なお店。ラッキーにも一番前の席でした。
やなわらばーと細井さんとのつながりは、伊勢正三さんプロデュースのアルバム「Windfall」のレコーディングに細井さんに参加してもらったことです。したがって今回のライブは、ツーマンライブというよりも、細井さんの力を借りて「Windfall」の音作りを再現する展開となりました。また後半は、細井さんの曲や伊勢正三さんの曲を3人でハモりました。やなわらばーのハーモニーの美しさは言うまでもないことですが、男声が加わって、さらにハーモニーのの美しさに磨きがかかりました。いずれにしても、やなわらばーの通常のライブとは雰囲気が違う企画性に富んだライブでした。
細井さんは愛知県知多市の出身で、「内海ラヴ」や「To The Seaside」は、知多半島の風景が目に浮かんでくる曲です。私は対岸の三重県津市で生まれて、子供の頃に伊勢湾のはるか彼方に知多半島を見て過ごしたので、細井さんにはとても親近感が湧きました。そして何よりも驚いたのは、片手でクロマチックハモニカを持って吹きながらキーボードも弾くという神技の演奏です。他には、曲の途中でリズムマシンの設定を瞬時に切り替えたりして、とにかく細井さんが演奏している姿がカッコよかったです。
他に印象に残ったこと。
- 「Windfall」のレコーディングの際の伊勢さんから東里さんへのリクエストは、「昭和のアイドル声で」だったこと。
- やなわらばーの2人が東京に出てきたばかりの頃に湘南の海の黒っぽい砂浜を見て、石垣島の砂浜とはずいぶん違うと思ったそうです。伊勢湾の砂浜も白いので、自分も同じ経験をしています。石垣さんは「ちゃんとわけがあって」としか言わなかったけれど、これは富士山の火山灰だから黒いのです。
- 石垣島にいる頃に東里さんは、石垣港のエメラルドグリーンの海の色が緑すぎて綺麗じゃないと思っていたそうです。大阪や東京に来て初めて故郷の海が綺麗なことがわかったそうです。
- 「ねごと」の間奏の時に、ラッパーのMikiroさんが登場。実は、伊勢正三さんのマネージャーさんで、「Windfall」のレコーディングでは伊勢さんと2人でラップを吹き込んでいます。やなわらばーのライブに登場するのは2回目。
- 石垣さんのむちゃぶりで、急にやった東里さんの「ボイパ」は、短かったけれどなかなかのものでした。もっと聴きたいです。
【セットリスト】
◯印は「Windfall」収録曲、◎印は細井さんのソロ
1)二人の目覚まし時計◯
2)いいんだよ◯
3)渋谷川◯
4)忘れもの◯
5)ゆくい
6)微風(クロマチックハモニカ+キーボード)◎
7)内海ラヴ◎
8)ジュゴンの涙◯
9)ねごと◯
10)To The Seaside
11)フルサトオモフ
アンコール1)ささやかなこの人生
アンコール2)なごり雪
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