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Opinion

八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑

これまで沖縄戦の経過に沿って、主に沖縄本島の戦跡を紹介してきました(→こちら)。その多くは、激戦の場所や、たくさんの人が集団自決した場所でした。八重山諸島では、海上の戦艦からの艦砲射撃や爆撃機からの空襲は受けましたが、沖縄本島のような激しい地上戦は行われませんでした。しかし、その一方で、日本軍の作戦の都合によって島民がマラリアの発生地域に強制的に疎開させられたため、人口の半数にあたる17,000人がマラリアに罹り、3,000人以上が亡くなりました。これが「戦争マラリア」です。マラリアは、マラリア原虫が病原体の伝染病で、蚊(ハマダラカ)が媒介します。太平洋戦争当時の八重山諸島には、石垣島北部や西表島などにマラリアの発生地域がありました(現在は撲滅されています)。

石垣島のバンナ公園南口にある「八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑」。
八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑

石碑に書かれた説明文。
石碑に書かれた説明


私の基本的な考えは以下の通りです。

  • 人と人が殺し合ってはならない。
  • 人を殺すための道具を持ってはならない。
  • 武力に対して武力で対抗してはならない。
  • 「抑止力」は最も危険な「導火線」である。

世界中から紛争や戦争がなくなることを心から願っています。私がこれまでにこのブログで国や戦争について書いてきた文章へのリンクはこちらです。

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