西武新宿線久米川駅に近い音楽酒場すなふきんで行われた「中川五郎ライブ@すなふきん」に行ってきました。このライブは樹よう子さんのPROJECT Yの企画です。
ライブ1曲目の「ミスター・ボージャングル」は、ヨレヨレの服装で華麗にタップダンスを踊る老人のことを歌った曲です。ジェリー・ジェフ・ウォーカーの作品で、多くのミュージシャンがカバーしています。ライブ冒頭で五郎さんは、「自分はもうこの老人より年上になってしまいましたが、このカッコイイ老人のように、自分の歌を歌い続けていきたいと思います」と語ってライブが始まりました。
前半のセットリストの「主婦のブルース2010」「離婚届」「父の日」の流れは、この日五郎さんがNetflixで観たという山田洋次監督の『家族はつらいよ』の影響が強く出ているようでした。また、客席に女性が多かったことも、選曲の理由ではないかと思います(アンコールの選曲も含めて)。
後半のセットリストに影響を与えたのは、この日のお昼に行われた「慰霊の日」の式典で中学生が朗読した平和の詩「生きる」のすばらしさと、それに比べてあまりに手抜きで心のこもっていない安倍晋三総理のスピーチとのギャップでした。このギャップが、五郎さんのプロテストソング魂に火をつけたのではないしょうか。五郎さんはFacebookにこのように書いています(→こちら)。
「ピーター・ノーマンを知っているかい?」は初めて聴く曲でした。私はすごく曖昧ながらこの史実(→こちら)を知ってはいたのですが、五郎さんがまるで語り部のように歌うのを聴きながら、手に汗を握るような緊張を感じました。まさに迫力の歌唱でした。
【セットリスト】
- ミスター・ボージャングル
- ミー・アンド・ボビー・マギー
- 主婦のブルース2010
- 離婚届
- 父の日
- ふつうの女の子に
- あの子は山越え谷越えやってくる
- 一台のリヤカーが立ち向かう
- フィル・オクス
- まぶいぐみ
- Sports for tomorrow
- ピーター・ノーマンを知っているかい?
- ビッグスカイ
- (アンコール)恋人よベッドのそばにおいで
(休憩)
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