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NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の感想

昨日、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の最終回が放送されました。ハッピーエンドで、ほんとによかったです。

木曽川のほとり

木曽川のほとり

私はテレビドラマはほとんど観ないのですが、このドラマは会社の休憩室に行く時間にちょうど放送されていたので、ヒロインの楡野鈴愛が就活でドジを踏んで「やってまった」と呟く辺りからほぼ毎回観ていました。特に、鈴愛が上京してからは、秋風羽織先生の強烈な個性に惹かれて、熱心に観るようになりました。さらに私の場合、次のような要因がドラマへの親近感を高めています。

  1. 物語の舞台の一つ「ふくろう商店街」のロケ地・恵那市の岩村町本通りの近くを走る明知鉄道(当時は国鉄明知線)へ、中学生の頃に蒸気機関車(C12)を撮りに行ったことがあること
  2. 学生時代の部活の写真部では岐阜県出身の先輩が多くて、その影響かどうかはわからないけれど、五平餅が好きになったこと
  3. 鈴愛役の永野芽郁さんが、すごくご近所の出身だということ(小学3年生の時に吉祥寺のサンロード付近でお母さんと買い物をしているところをスカウトされたそうで、もしかすると当時何度かすれ違っていたかも……)
  4. 製品開発部分原案の協力をした寺尾玄さんのバルミューダ本社(武蔵野市境南町)もわりとご近所だということ

このドラマの脚本は「恋愛の神様」の異名を持つ北川悦吏子さんですが、「死んでくれ」などの朝ドラらしからぬセリフ、自己中心的ともとれる鈴愛の行動、そしてたくさんの出来事が次々と押し寄せてくる急すぎる展開などが、ネット上で批判の的にされました。私自身はネットで騒がれているほど違和感は感じませんでしたが、それでも、次の2点だけは、もう少しなんとかならないかなあと思いました。(1)夫婦仲の修復に努めていたはずの律の離婚がナレーションだけで片付けられてしまったことと、(2)地震直後の病院でユーコが淡々とメッセージを録音する状況の設定にリアリティが感じられないこと。

まあ、脚本に対する批判的なコメントはここまでにして、私は次の2つの点において、このドラマから強い感銘を受けました。

第一は、回り道にこそ深い意味があり、人生の醍醐味があるということです。夏虫駅で律からプロポーズを受けた時の鈴愛の返事が「ごめん、無理だ」ではなく、「ありがとう、でも漫画家として成功するまで少し待って」だったら、こんなにも長い回り道をすることはなかったのでしょうが、その代わりにそよ風ファンの発明にも、あのようなラストシーンにもたどり着かなかったでしょう。

第二は、ちょっとうかつだけど失敗を恐れない鈴愛の生き方から「自分も思い切って起業してみようか!」という勇気をもらったことです。今、自分は60歳からの生き方について大いに迷っていますが、もし自分がこれから起業できたならば、このドラマのお陰でしょう。

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