この日のいわさききょうこさんの衣装は、タータンチェックのシャツと、茶木みやこさんからもらったというベルボトムのジーンズ。「もっとも自由でパーソナルで弾き語りな『いわさききょうこ』を聞くなら『じみへん』へ!」という紹介文の通り、ありのままのいわさきさんに会えるのが、東中野「じみへん」です。内緒にしておいたほうがいいような話も、「じみへん」のいわさきさんは、ついついしゃべってしまいます。そして、店が狭いことが逆に幸いして、ステージと客席がとても近いのも「じみへん」ならではの魅力です。いわさきさんの次回の「じみへん」でのライブは来年1月17日(木)に決まっています。
この日は初披露する曲があると事前にFacebookで予告していましたが、それは「さよなら青春」、JEHOさんのカバーでした。「とても不思議な歌詞。自分には書けないけれど、わかる」とのことです。なお、作曲は直前に歌った「花嫁」と同じ坂庭省悟さんです。
他に、セットリストのなかで特にに印象に残ったのは、岡林信康さんの曲のなかで私がいちばん好きな曲「君に捧げるラブソング」、私がいわさきさんの存在を知るようになったきっかけの曲「教訓1」、表現している世界観にすごく共感できる曲「君が歩くずっと後ろを僕は歩いているのでしょう」などでした。「君が歩く……」は、コード進行が単純なので、サポートする人も歌詞を心の中で歌っていないと、自分が今どこを弾いているのか分からなくてなってしまうそうです。そんなふうに思って聴いていなかったので、新鮮な感じがしました。それから「麒麟の涙」がまだ音源化されていないのはとても残念だと思うので、ぜひ次のオリジナルアルバムに入れてください。
【セットリスト】
- アンダンテ
- 春夏秋冬(泉谷しげるのカバー)
- 幻夏
- 命紡いで
- 花嫁(はしだのりひことクライマックスのカバー)
- さよなら青春(JEHOのカバー)
- いつもと同じ
- 君に捧げるラブソング(岡林信康のカバー)
- フラガール〜虹を〜(照屋実穂のカバー)
- 麒麟の涙
- 明日の話をしたくなる
- あなたの歌を聴いている
- 教訓1(加川良のカバー)
- 死んだ男の残したものは(友竹正則などのカバー)
- 君が歩くずっと後ろを僕は歩いているのでしょう
- 武者震い
- 終わらぬ夢
- ふたりぼっち
- (アンコール)いつか逢う日に
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