この記事の続編です。記事の最後に書いた「全国新酒鑑評会」についての補足です。
「全国新酒鑑評会」は、もともとは国税庁直属の国立醸造試験所が行なっていましたが、現在は、その後進の独立行政法人 酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催となっています。1911(明治44)年から毎年続いている全国規模の鑑評会で、ここで「金賞」を受賞するために、杜氏と蔵人は精魂を込めて出品酒を造ります。なお、どの蔵のお酒か分からないように、ビール瓶に入れて出品するのだそうです。
測定機器を使って酸度や香気成分を科学的に分析もしますが、審査の中心は審査員による唎き酒(官能試験)です。審査結果(→こちら)の「3総評」の文章や審査に使う「審査カード」を見ると、どんな点に着目しているのかが分かって興味深いです。なお、「予審」は「入賞」を決めるもので、「結審」は「入賞」のなかからさらに「金賞」を選ぶものです。
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