銀座8丁目にあるカフェ・ド・ランブルは、「珈琲の御三家」と呼ばれる3人のひとり、関口一郎さんのお店です。残念ながら、関口さんは2018年3月17日に103歳で亡くなられたので、もう関口さんには会えませんが……。御三家の他のふたりは、カフェ・バッハの田口護さんと、吉祥寺「もか」の標交紀さん(2007年12月24日に逝去)です。
ランブルでは生豆を何十年も保存熟成(エージング)した「オールド珈琲」を提供していて、角のとれた丸い味がします(→こちら)。さすがに私の歳になると無理ですが、若い人だと自分が生まれた年に収穫された豆の珈琲を飲むことができるかもしれません。「琥珀の女王」などのアレンジメニューもいろいろありますが、オススメは「オールド珈琲をドゥミタッスの濃さで」です。ドゥミタッス(デミタス)は、通常の約半分の50ccだけ抽出した濃厚な珈琲です。これを注ぐ器は、ぜひ「昔のオリジナル・ドゥミタッスカップで」とお願いしましょう。このカップに描かれた印象的な図柄は関口さんが自らデザインしたものだそうです。
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