JR阿佐ヶ谷駅からケヤキ並木が美しい中杉通りを北に歩くと、左手にカフェ ドゥ ワゾー(CAFE DEUX OISEAUX)が見えてきます。「OISEAUX」は日本語で「鳥」です。
そんなに広くない店内にカウンター8席とテーブル8席があり、その奥にガラス張りの焙煎室があります。焙煎機は富士珈琲機械製作所のいわゆる「ブタ釜」です。店内はかなりぎゅうぎゅう詰めのはずなのに、なぜかそれが居心地のいい空間になっています。
そして最も注目すべきは、カウンターの中にいる店主の宗さんです。ドリップしているその姿は芸術的にかっこいいと思います。銅製のドリップポットを腰の辺りに固定させて細く湯をネル袋に落とします。ドリップポットは微動だにしない一方、ネル袋の動きは実に繊細です。
この日は、中煎りのコロンビア(スプレモ)をいただきました。中煎りということもあって、一杯の珈琲の中に苦味・酸味・甘みが絶妙のバランスで溶け込んでいます。もし、生まれて初めて珈琲を飲むという人に勧めるとしたら、まさにこの一杯がいいと思います。
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