このブログでは「ひめゆり学徒隊」に代表される女学生の学徒隊のことをたくさん紹介してきましたが、男子学生も学校ごとの「鉄血勤皇隊」と呼ばれる学徒隊に多数動員されました。徴兵年齢に達していないので、形式上「志願」の形をとっていましたが、強制的に参加させられた学生も少なくなかったと言われています。主な任務は、伝令や通信、切り込み、そして箱に火薬を詰めた爆弾を背負っての特攻も強いられました。
沖縄師範学校男子部の生徒によって編成された「師範鉄血勤皇隊」の戦没者を祀る「沖縄師範健児之塔」と、その右に「平和の像」。
「平和の塔」の右側にひっそりとあるのが、初代の「健兒之塔」。とても小さい。
「平和の像」の裏側にあるガマ。米軍の攻撃は激しく、このガマに追い詰められた後、多くの学徒が自決しました。
沖縄全体で、21の学徒隊に男女1923人が動員され、うち980人が戦死しました。学徒隊の全容は、こちらにまとめれています(→0106220gakuto21)。
下の表は1950年に沖縄県援護課が発表した沖縄戦の死亡者数です。
分類 | 死亡者数 |
---|---|
県外出身日本兵戦死者 | 6万5908人 |
沖縄県出身軍人・軍属 | 2万8228人 |
戦闘に参加・協力して死亡した住民 | 5万5246人 |
一般住民 | 3万8754人(推定) |
合計 | 18万8136人 |
沖縄戦における住民犠牲については(→こちら) |
このような悲惨な歴史を繰り返してはならないです!
私の基本的な考えは以下の通りです。
- 人と人が殺し合ってはならない。
- 人を殺すための道具を持ってはならない。
- 武力に対して武力で対抗してはならない。
- 「抑止力」は最も危険な「導火線」である。
世界中から紛争や戦争がなくなることを心から願っています。私がこれまでにこのブログで国や戦争について書いてきた文章へのリンクはこちらです。
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