音楽酒場すなふきんで行われた「小室等 Live in Snufkin 〜僕は昔、スナフキン だった〜」はすでにチケットが完売になっていたし、当日は東京にいなかったのですが、オンラインライブとしても配信されたので、全国どこにいても参加できました。そういう意味で、オンラインライブには、新型コロナウイルス対策という以上に前向きな可能性を感じています。また、音楽酒場すなふきんでのリアルなライブは、人数を限定し、マスクとフェイスシールドの着用、窓を終始開放したままにするなど、感染防止対策を万全にして行われました。
今までに小室さんの生の歌声は、やなわらばー繋がり、谷山浩子繋がり、そして東村山市の「まちジャム」などで何度か聴いたことがありますが、単独のライブをじっくり聴いたのは今回が初めてかもしれません。あ、今回はオンラインなので、正確には生の歌声ではありませんが……。そして後半は、こむろゆいさんと河野俊二さんがサポートに加わって、広がりと厚みのある音になりました。ライブ配信のカメラワークが凝っていて、音質もよかったです。
ライブ名の副題「〜僕は昔、スナフキン だった〜」はどういう意味か謎でしたが、セットリストの1曲目がその答えでした。小室さんはスタジオミュージシャン時代に、ムーミンの「スナフキンのテーマ」のギターバージョンを弾いていて、今回はそれ以来の演奏だそうです。続いて「プロテストソング2」からメッセージ性の強い3曲。さらにドラマの主題歌や挿入歌を4曲。「コロナ禍のなか、ぜひ歌いたい曲」と語った後にこむろゆいさんと歌った「長い夢」は、個人的には今回のライブのなかでいちばん心に響きました。小室さんは、「新型コロナウイルスはまだよく分からないから、従わなくてはならないことには従うけれど、どのように生きるかは自分で決める」と語りました。その思いがライブ全体を貫いていたように思います。
【セットリスト】
- スナフキンのテーマ
- こどもとおとな
- その日—August 6
- 死んだ男の残したものは
- お早うの朝
- 淋しいのはおまえだけじゃない
- だれかが風の中で
- へえ そうかい
- 雨が空から降れば
- メリーポピンズに会えない
- 道
- 歌っていいのだ
- 長い夢
- (アンコール1)国境のアゼルバイジャン・コニャック
- (アンコール2)出発の歌
- (アンコール3)無題
コメント