ややや！やな祭り 2014 “今宵もともに歌いまSHOW～なんてったってアイドル!?”

8月2日（→こちら）に続いて、ややや！やな祭り 2014の2日目・8月3日のレポートです。

この日のセットリストのなかで特筆すべきは、なんといっても「卒業アルバム」だと思います。大好きな曲なのに、今まで一度もライブで聴いたことがありませんでした。（よく考えると「こだま」での居酒屋ライブ以来でした）。以前、ラジオ番組か何かで、りおちゃんが「長年歌っていて、だんだん高い声が出るようになってきましたが、逆に低い声は出にくくなりました」と語っていたのを覚えています。「卒業アルバム」はけっこう低い音があるので、たぶんそれが理由で歌わなくなったではないかと、勝手に思っていました。だから『次は「卒業アルバムです」』と聴いた瞬間に、思わず「卒業アルバム！」と声を出してしまいました。

もう一つ印象に残ったのは、りおちゃんの「夏空」や「月」での打楽器的なギターの弾き方です。鬼気迫る迫力満点の演奏でした。これもラジオ番組でのトークだったと思いますが、「キャットでオーディションを受けた頃は、ギターは少し弾ける程度でした」と語っていたのを覚えています。そのときから相当の練習を積んだのでしょう。現在は、指でアルベジオ、ピックでアルベジオ、ピックと指でアルベジオ、ピックでストロークと、一曲のなかでも自由自在に弾き分けているのはさすがです！

このライブの副題“今宵もともに歌いまSHOW～なんてったってアイドル!?”がどんな企画なのか最後まで明かされませんでしたが、ここまで捨て身のコスプレをするとは思ってもみませんでした。まさに「ニュー・やなわらばー」を象徴する企画でした。

「せんせい」を歌いながら、制服姿で登場したゆうちゃん。ショートヘアーだったので、「青い宝」の頃のボイッシュなゆうちゃんを思い出しました。といっても、当時私はまだやなわらばーのことを知らなかったので、後からYoutubeやCDジャケットやポスターで見たゆうちゃんですが……。

りおちゃんの「恋する夏の日」は、ほんとに天地真理になりきっていて、よく特徴を捉えていたと思います。アナログタロウさんに「スイッチが切れると恥ずかしいので……」と言っていたのが印象的でした。「セーラー服と機関銃」のセーラー服姿もなかなかよく似合っていました。

蛇足ながら、若い人にとって薬師丸さんといえば「鈴鹿ひろ美」なのでしょうが、「セーラー服と機関銃」がリリースされたのは1981年です。ほかの３曲はもっと古くて1972年〜1973年の曲。観客の中でこれらの曲をリアルタイムで聴いた人はかなり少数派ではないでしょうか？ちなみに1972年は私が中学校に入学した年です。

【追記】
4日の夜に投稿された天地真理になりきりのりおちゃんのTweetを見て気づきました。この企画のターゲットは２人のお母さんの世代だったのですね。

【追記２】
意識が振り付けのほうにいくためか、桜ちゅらりの振り付けを説明しながら歌っているときの歌声がかなり素人っぽくなってしまうのを、２人ともしきりに気にしていました。タッキーがわざとキーを変えて伴奏したので、ますますヘタっぽくなりました。これにめげずに、来年のやな祭りの企画ではPerfumeも顔負けのダンスを披露してほしいと思います。あるいは、EXILEみたいに、パフォーマーが何人も後ろで踊るのでもいいです。

＜セットリスト＞
【第一部】
(1)アカユラ
(2)花キラキラ
(3)ふるさと
(4)悲しみよ風になれ
(5)夏空
(6)キムガナサ
(7)青い宝
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【“今宵もともに歌いまSHOW～なんてったってアイドル!?”】
(Ⅰ)せんせい（森昌子・1972年）　→　ゆうちゃん
(Ⅱ)恋する夏の日（天地真理・1973年）　→　りおちゃん
(Ⅲ)ひなげしの歌（アグネス・チャン・1972年）　→　ゆうちゃん
(Ⅳ)セーラー服と機関銃（薬師丸ひろ子・1981年）　→　りおちゃん

さらにみんなで
（Ⅴ）夏の日の1993
（Ⅵ）YOUNG MAN
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【第二部】
(8)母さんのようになれるかな
(9)君にサヨナラ
(10)月
(11)ありの歌
(12)「拝啓◯◯さん」
(13)卒業アルバム
(14)きっと大丈夫
(15)空をこえて 海をこえて
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【アンコール】
(16)桜ちゅらり（事前にYoutubeにアップされている振り付けをみんなで踊る）
(17)ゆくい
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キーボード：タッキー（瀧田敏広）
パーカッション：こうちゃんにぃにぃ（田代浩一）
MC：アナログタロウ