1993年頃、創業してまだ日が浅くて解体前のビルに入居していたIIJを往訪したことがあります。現在の鈴木会長からもらった名刺の肩書きはたしか副社長だったと記憶しています。そういうこともあって、IIJにはとても親近感があり、現在私は自宅のひかり回線も、ひかり電話も、モバイル通信も、全部IIJmioにしています。4/1からモバイル通信の新しい料金体系「ギガプラン」が始まったので、さっそく既存のファミリーシェアプランから切り替えることにしました。
ファミリーシェアプラン(SIM3枚利用)でしたが、あまり使っていないSMS用SIMを解約したうえで、ギガプラン2GBと8GBに切り替えて、4,269円→2,376円になりました。6月からはデータ量のシェアも可能になるようです。
・鈴木幸一さんのことについて
鈴木幸一『日本インターネット書紀』によると、鈴木さんは村井純さんたちのお兄さん的存在だったようですね。
鈴木さん自身、日本能率協会に勤務していましたが、酒手欲しさの翻訳アルバイトでインターネットや周辺の文化に触れていたので、事業経験のない村井さんたちがインターネットプロバイダーを作るとき、理解者として鈴木さんを頼りにしたそうです。神保町の岩波書店本社ビル地下に、日本初のIXがあったのは有名ですね。
IIJが存亡の危機、NTTから資本を受け入れるきっかけになったCWCの失敗は、当初DDIと月1億円でダークファイバーを借りる契約寸前まで行った段階で、合併相手のKDDからの介入で月10億円になり(本文では書かれていませんが参入を邪魔した?)されて大赤字になってしまった・・・とは言え顧客との信頼関係もあるので止めるに止められなかったそうです(NTTの宮津純一郎さんが救済に乗り出す)。
本は全体的に私の履歴書的を薄めたような内容ですが、昨年本家履歴書にも登場したようです。通信会社は国防産業であるという主張も垣間見られます。
別の機会に、村井純さんからもお話を伺ったことがあります。IPv6の意義や、規格は誰もが理解できるようにできるだけ平明にする必要があると強調していたような記憶があります。