1972年5月15日に沖縄の施政権が日本に返還されてから、今日でちょうど50年になります。この50年間に沖縄の過重な基地負担はまったく解消されず、それどころか、美しい辺野古の海を埋め立てて基地を作るようなことが強行されています。
一方、世界に目を向けると、ロシアによるウクライナ侵攻を契機に、「自分の国は自分で守らなければならない」という思考から、軍拡の動きが顕著になっています。それはまったくの見当違いで、兵器や基地を持っているから戦争が起きるのです。誰だって、目の前の人が手に刃物や銃を持っていたら身構えるでしょう。
特に、基地は相手から攻撃される第一のターゲットです。たとえば、極東最大の米空軍基地である嘉手納飛行場は、アメリカと対立している国々から攻撃のターゲットとして常に照準を合わされているはずです。これは日本とって、沖縄にとって、とても大きなリスクであり、そういった観点で日米同盟を考える必要があると思います。
50年の節目の日に、世界規模での軍縮の動きが沖縄を起点に始まることを期待します。下の写真は沖縄戦の激戦地・嘉数高台から望む普天間基地。
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