ロブスタ種の珈琲豆は、缶コーヒーなどに使われる安価で低品質な豆という先入観を私は持っていましたが、イタリアのエスプレッソの世界では、ロブスタ種の豆はエスプレッソの独特の味を支える重要な要素であることを、つい最近知りました。きめ細かなクレマを立てるためにも、ロブスタ種の豆は有効なようです。なお、スターバックスなどのシアトル系チェーンのエスプレッソは、100%アラビカ種を使っています。
ということで試しに買ってみた豆は、「本場ナポリの味」と評判のKIMBO NAPOLI。アラビカ種80% ロブスタ種20%の配合で、焙煎度はミディアムローストと書かれていますが、海外のミディアムローストは浅煎りではなく、日本の基準ではシティローストくらいのようです。シアトル系は例外なく深煎りですが、イタリアでは中煎り〜中深煎りの豆もよく使われます。INTENSITYが10/13なので、けっこう苦味やコクの強い豆のようです。

参考のために、下にイタリア系とシアトル系のエスプレッソの比較表を載せておきます。
シアトル系のような深煎りではなく、中深煎り(日本の基準ではシティローストくらい)。

ちょっと気になったのが「賞味期限:2025.01.17」という表示。多分、焙煎日が2023年1月17日で、賞味期限はそれから2年間にしているのではないかと思いますが、ちょっと長すぎじゃないかと思ってしまいます。

いつものようにBIALETTI Moka Expressで抽出してみました。ロブスタ種を配合した豆だと、味やクレマの立ち方がどう変わるのかを確かめたかったのですが、今回試してみた範囲では、アラビカ種100%のスターバックスの豆との差が今ひとつ分かりませんでした。

クレマの粒だちが粗くて滑らかではありませんが、味は普通においしかったです。

今回は明確な差が分からなかったので、さらにいろいろ試してみたいと思います。このサイトの内容がかなり具体的で参考になりそうです。INTENSITYの数値が違うものを飲み比べてみたいと思います。
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