自民党の政治資金パーティ収入の裏金問題において、野党議員やマスコミなどは「キックバックされたお金を何に使ったのか?」をしきりに追求しています。もちろん、それも明らかにする必要がありますが、私はむしろ、誰が(どんな企業や団体が)パーティ券をたくさん買っていたのかを知りたいと思っています。
現行の政治資金規正法では、1パーティごとの購入額が20万円以下なら氏名等を報告しなくてもいいことになっているので、おそらく報告逃れのために名義を変えて分けて買っているのではないかと思います。報告が必要な基準をもっと引き下げるか、あるいは実質同一とみなせるものは全部名寄せしたら、特定の組織が(なんらかの目的で)パーティ券をたくさん買っている構図がはっきり見えてくるはずです。
そうすれば、「あれ、どうして?」と違和感があった政策について、「ああ、そういうことだったのか!」と、裏側の力学が見えてくるのではないでしょうか。日本の民主主義のためには、そちらの究明のほうがより重要だと思います。
自分のなかでは、パーティ券をたくさん買ってそうな組織がいくつか思い浮かびますが、はたしてその予想は合っているか……。
コメント