この記事の続編で、約5か月ぶりの明日香村です。
今回のメインの目的は、飛鳥宮跡に自分の足で立ってみることです。この場所には飛鳥時代に何度も宮都が造営されました。
そして、飛鳥時代に編纂された「古事記」と「日本書紀」が描き出す国家のイメージが、現代にも大きな影響を与え続けているように感じられ、いろいろ考えさせられます。
下の表は飛鳥時代から平安時代にかけての日本の宮都の一覧で、太文字がこの飛鳥宮跡に作られたとされる宮都です。約170年の間にこんなにも遷都が繰り返されたというのはちょっと驚きです。
遷都の年 | 宮都 | 遷都をした天皇 | 所在地 |
---|---|---|---|
629年 | 飛鳥岡本宮 | 舒明天皇 | 明日香村 |
636年 | 田中宮 | 舒明天皇 | 橿原市 |
640年 | 厩坂宮 | 舒明天皇 | 橿原市 |
640年 | 百済宮 | 舒明天皇 | 桜井市または明日香村 |
643年 | 飛鳥板蓋宮 | 皇極天皇 | 明日香村 |
645年 | 難波長柄豊碕宮 | 孝徳天皇 | 大阪市中央区 |
654年 | 飛鳥板蓋宮 | 斉明天皇 | 明日香村 |
655年 | 飛鳥川原宮 | 斉明天皇 | 明日香村 |
656年 | 後飛鳥岡本宮 | 斉明天皇 | 明日香村 |
667年 | 近江大津宮 | 天智天皇 | 大津市 |
672年 | 飛鳥浄御原宮 | 天武天皇 | 明日香村 |
694年 | 藤原宮 | 持統天皇 | 橿原市 |
710年 | 平城京 | 元明天皇 | 奈良市 |
741年 | 恭仁宮 | 聖武天皇 | 木津川市 |
743年 | 紫香楽宮 | 聖武天皇 | 甲賀市 |
744年 | 難波宮 | 聖武天皇 | 大阪市 |
745年 | 平城京 | 聖武天皇 | 奈良市 |
784年 | 長岡京 | 桓武天皇 | 長岡市 |
794年 | 平安京 | 桓武天皇 | 京都市 |
現在の飛鳥宮跡の地表にあるのは、時代が新しい飛鳥浄御原宮、後飛鳥岡本宮などの遺構だと言われています。
周辺はのどかな田園風景です。
飛鳥宮跡苑池は、宮跡の北西に隣接する庭園遺構です。
空からの写真が展示されています。
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