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Opinion

選挙や多数決は本当に民主的なプロセスと言えるのだろうか?

6月28日に、アメリカ大統領選挙に向けたバイデン大統領とトランプ前大統領の討論会が行われました。トランプ前大統領の発言は支離滅裂だと感じましたが、それ以上にバイデン大統領の振舞いが弱々しく不安定で、もし当選できても4年間の任期を務めるのはとても無理だ思われるほどでした。

それはそれとして、日本国内や各国の近況をみていると、選挙や多数決は本当に民主的なプロセスと言えるのだろうか?という疑問が湧いてきます。特にアメリカのような二大政党制の国では、国民の分断がますます深刻化する一方ではないかと思います。

たとえば、国民の間で意見が分かれている法案が51対49で可決されたとします。この場合、理屈としては、およそ半分の国民の自由が侵害される可能性があります。ちなみに、フランス人権宣言は「自由とは、他を害しない一切のことをなしうる能力をいう」と定義しています。

民主主義の本来の姿は、AかBかどちらかに無理やり決めることではなく、多種多様な人々の利害が調整され、完全とは言えないまでも、どの立場の人も納得できるような着地点が絶えず模索され続けることではないでしょうか?

もっと言えば、たった一人のリーダーや、ごく少数の代議士などが政治を行うのが、本当に民主的なプロセスと言えるのでしょうか?

民主主義の枠組みを変えるのは容易なことではありませんが、一つのヒントとして、伽藍方式からバザール方式への切り替えが考えられます。詳しくは、このブログで以前書いた「バザールを開こう!」を参照してください。

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