私はネル至上主義者ではなく、それぞれの特性に合わせてペーパーとネルを使い分けています。中米辺りのちょっと良さげな浅煎りの豆をドリップするにはペーパー+高速ドリッパーが向いているし、深煎りの豆からデミタスを抽出するにはネルが向いていると思います。
一般的にネルフィルターは取り扱いが難しいと言われていますが、そんなことはなく、ポイントは次の2点だけだと思います。
第1点は、新しいネルフィルターを使い始める前に、ネルについた糊などを取り除くために10分間くらい煮ること。珈琲の粕と一緒に煮るのがいいという説もありますが、そこまでしなくてもいいと思います。
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第2点は、使用後よく洗ってから、ネルを乾燥させずに保存すること。乾燥させてしまうと、ネルに付着した珈琲の成分が変質して異臭がする畏れがあるからです。冷水に浸して保存するのが基本型ですが、その場合は冷水を定期的に入れ替える必要があって管理が煩雑です。それよりも、ネルフィルターを下のような袋に入れて冷凍庫で冷凍保存する方がずっと楽です。使う前には温水に浸けて解凍してから布巾でよく水を切ります。
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